「三大香木」とは?沈丁花・金木犀・梔子それぞれの特徴や用途を紹介!

「三大香木」とは?沈丁花・金木犀・梔子それぞれの特徴や用途を紹介!

春の「沈丁花」、夏の「梔子」、秋の「金木犀」は、香りで季節の変化を人々に告げます。これら3種類の植物は「三大香木」として、長く親しまれてきました。この記事では、三大香木それぞれの特徴や用途を紹介します。三大香木の魅力を知り、生活に役立ててみましょう。

記事の目次

  1. 1.「三大香木」とは?
  2. 2.三大香木①春の「沈丁花(ジンチョウゲ)」
  3. 3.三大香木②夏の「梔子(クチナシ)」
  4. 4.三大香木③秋の「金木犀(キンモクセイ)」
  5. 5.三大香木の香りで季節の移り変わりを感じよう

「三大香木」とは?

出典:写真AC

季節の変化を告げる花たち

「三大香木」とは、春の「沈丁花(じんちょうげ)」、夏の「梔子(くちなし)」、秋の「金木犀(きんもくせい)」の3つを指します。三大香木以外に「三大芳香花」や「三大芳香樹」ともいわれ、甘いにおいで季節の訪れを知らせてくれる存在です。

三大香木①春の「沈丁花(ジンチョウゲ)」

Photo by Yakinik

ウスイロジンチョウゲ

中国やヒマラヤ地域原産の低木

沈丁花は中国やヒマラヤ地域を原産とする低木で、樹高は1mほどです。丈夫で育てやすく、庭木や生垣に人気です。成長がゆっくりで、樹形もまとまりやすく、剪定はあまり必要としません。甘いにおいで春の訪れを知らせてくれます。

種類は大きく3つ

出典:写真AC

沈丁花は3種類がよく流通しています。外側がピンクや薄い紫がかっており、内側が白い色の「ウスイロジンチョウゲ」、外側も内側も真っ白い「シロバナジンチョウゲ」、葉っぱの外側に斑(ふ)が入る「フクリンジンチョウゲ」の3つです。

「沈丁花」名前の意味

沈丁花は花の香りが沈香(じんこう)に似ており、花の形が丁字(ちょうじ・クローブ)に似ている点から、その名前がついたとされます。雌雄異株ですが、日本には雄株が多く出回っており、めったにその実を見ることはできません。

沈丁花の楽しみ方

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沈丁花をウエルカムツリーとして玄関近くに鉢を置いたり、地植えしたりしてもよいでしょう。常緑性を活かし、観葉植物として楽しむこともできます。また、沈丁花の香りのアロマグッズも販売されています。

沈丁花まとめ

  • 学名:Daphne odora 
  • 科・属名:ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
  • 開花時期:2月下旬~4月中旬
  • 花色:白(外側は紫がかった色)
  • 特徴:常緑性、甘い香りがある
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三大香木②夏の「梔子(クチナシ)」

Photo byoom_endro

日本人に馴染み深い低木

梔子は温帯・亜熱帯原産の低木で、日本では本州(東海より西)、四国、九州、沖縄に分布・自生します。梅雨のころに白い大ぶりの花を咲かせ、遠くでも感じられる甘めの強いにおいが特徴です。秋には結実し、その実は染料として古くから利用され、日本人にとって馴染み深い花です。

一重咲きと八重咲きがある

出典:写真AC

梔子には一重咲きの「コクチナシ」、丸い葉っぱが特徴の「マルバクチナシ」、大ぶりの花で香りも強い八重咲の「ヤエクチナシ」などがあります。また、ヤエクチナシは実をつけないという特徴があります。

梔子の名前の由来

梔子は秋に橙色の実をつけます。この実が熟しても開かない(=口が開かない)ことから、「くちなし」と名付けられたといわれます。

梔子の楽しみ方

出典:写真AC

食紅として

梔子の実は食紅として用いられます。漬物としておなじみのたくあんは黄色ですが、この色も梔子の色素で染めたものです。また、正月のお節料理に入れる栗きんとんも梔子を用いています。このほか、サフランの代わりとして、黄色い色づけに利用されます。

ボタニ子

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市販の梔子の実を煮出して、料理に色づけすることも可能です!

市販の梔子の実を割って煮出し、出た色で食材に色づけしてみるのもおすすめです。子供の自由研究にもぴったりです。

漢方薬として

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梔子は漢方薬としても利用されます。漢方では「山梔子(さんしし)」と呼び、止血・鎮静、炎症抑制作用があるとされます。また、解熱や降圧、整腸作用が期待でき、むくみの改善目的としても利用されてきました。

梔子まとめ

  • 学名:Gardenia jasminoides 
  • 科・属名:アカネ科クチナシ属
  • 開花時期:6月~7月
  • 花色:白
  • 特徴:常緑性、香りがある、半日陰でも育てられる、乾燥に弱い
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三大香木③秋の「金木犀(キンモクセイ)」

出典:写真AC

ギンモクセイ変種の小高木

金木犀は庭木や生垣に多く用いられており、その香りで秋の到来を感じる方も多いでしょう。橙色の小花を密集してつけ、強い甘めの香りをもつことが大きな特徴です。また、金木犀は銀木犀(ぎんもくせい)の変種といわれています。銀木犀は白い花をつけ、金木犀に比べて香りは控えめです。

ボタニ子

ボタニ子

金木犀の「金」は、橙色の花を意味しているんだね。

金木犀の楽しみ方

出典:写真AC

芳香剤や入浴剤

金木犀の甘い香りは、トイレや玄関、居室の芳香剤として活用されています。かつてはトイレのにおい軽減のために、付近に天然の芳香剤として植えられていたともいわれています。また、よい香りはお風呂のリラックスタイムにも有効です。花びらをティーバッグに詰めてお風呂に浮かべるだけで、手作りの入浴剤の完成です。

ボタニ子

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芳香剤としてモイストポプリにするのもおすすめです!ガラス瓶に粗塩と金木犀の花びらを交互に重ねていくだけで作れます。

ボタ爺

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あとは蓋をして、冷暗所で1カ月程度寝かせておくんじゃ。蓋を開けてみると、金木犀の強い顔売りを感じられるぞ。

お茶

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中国では金木犀を「桂花」と呼び、緑茶に浮かべて「桂花茶」として飲みます。中国緑茶や紅茶、ウーロン茶とよく合います。桂花茶には鎮静効果があるとされ、ホッと一息つきたいときにぴったりです。

金木犀まとめ

  • 学名:Osmanthus fragrans var.aurantiacus 
  • 科・属名:モクセイ科モクセイ属
  • 開花時期:9月下旬~10月中旬
  • 花色:オレンジ
  • 特徴:常緑性、香りがある、日陰でも育てられる、生垣に向く
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三大香木の香りで季節の移り変わりを感じよう

出典:写真AC

三大香木は、その香りで季節の移ろいを人々に知らせます。カレンダーを持たない遠い昔の人々は、花の香りで四季の変化を感じ取っていたのかもしれません。また、季節の変化を告げるだけでなく、アロマやお茶、漢方として楽しめるのも魅力です。三大香木それぞれの香りを、ぜひ好みの方法で楽しんでみてください。

harumama
ライター

harumama

ガーデニングは初心者でよく失敗しますが、花が好きで庭にあれこれ種をまいています。最近は野菜にも手を出し始め、今年はミニトマトとゴーヤーのリベンジを狙っています!小学生の息子も土いじりが大好きなようで、先日苔玉を一緒に作りました。植物の生長が毎日のちいさな楽しみになれば、と思っています。

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