ワイヤープランツの育て方
ワイヤープランツは名前のとおり、ワイヤーのように茎を長く伸ばして成長するのが特徴です。地植えにしてグランドカバーとして育てたり、好きな形に茎を誘導して仕立てたりとさまざまな育て方ができます。そんなワイヤープランツの育て方を詳しくご紹介します。
育て方①置き場所
耐陰性があるため日陰でも育ちますが、日光の全く当たらない場所で育てると枯れてしまう恐れがあるので注意しましょう。日なたや半日陰になる置き場所で育てるのがおすすめです。地植えでグランドカバーとして育てる場合は夏の直射日光と、冬の霜が当たらない場所を選んで植え付けます。また、高温多湿の環境を嫌うため、風通しのよい場所で育ててください。
育て方②用土
地植えの場合は、水はけと通気性のよさを兼ね備えた用土が適しています。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ合わせたものに少量の軽石やパーライトを加えた用土を使用してください。
「水挿し」にしてインテリアにもおすすめ
地植えではなく水挿しにして、おしゃれなインテリアとして育てるのもおすすめです。水挿しに適した時期は5月〜6月で、剪定して切り取った枝を使用できます。下の方についている葉を取り除き、コップやビンに挿して育てましょう。毎日水を新鮮なものに交換して、室内の明るい置き場所で管理してください。
「ハイドロカルチャー」で水耕栽培も可能
「ハイドロボール」を利用すれば、簡単にハイドロカルチャーに植え替えられます。水挿しで発根した株や、地植えの株を根ごと引き抜いたもので植え替えが可能です。穴のあいていない容器にハイドロボールを敷き詰め、ワイヤープランツを植え付けてください。また、ハイドロカルチャーへの植え替えについては、下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
育て方③植え付け・植え替え
植え付けや植え替えは、真夏と真冬以外であればいつでも可能です。植え付けや植え替えをしたあとは、たっぷりと水やりをしてください。グランドカバーとして育てる場合は、増えすぎて葉が混み合ってしまうのを防ぐため、適度な間隔をあけて植え付けましょう。また、根が育つスピードが早いので、鉢植えの場合は1年〜2年に一度、ひと回り大きな鉢に植え替えが必要です。
植え付けや植え替えのタイミングで「寄せ植え」も可能
グランドカバーだけでなく、他の植物と一緒に寄せ植えにしても素敵ですよ。ワイヤープランツは横や下に広がっていく性質があるため、上に伸びる植物と寄せ植えにすると相性抜群です。また、ワイヤープランツは水切れすると枯れてしまう恐れがあるので、多湿を好む植物を選ぶと長く楽しめます。
育て方④水やり
地植えの場合は雨水のみで十分なため水やりの必要はありません。しかし全く雨が降らず、地面が乾燥しすぎているようなら様子をみながら適度に水やりをしてください。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。
育て方⑤肥料
培養土の養分だけで育ちますが、グランドカバーとして大きく育てたい場合には肥料を与えるのがおすすめです。育成期の春〜秋にかけて、株元に液体肥料を2週間に1度の割合で与えてください。または植え付けのときの用土に、元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。冬は休眠期に入るため、追肥をすると枯れてしまう恐れがあるので注意しましょう。
育て方⑥切り戻し剪定
生育旺盛のため、放っておくと増えすぎてしまうので切り戻し剪定が必要です。伸びた枝を剪定したり、樹形を整えたりしてワイヤープランツをきれいに保ちましょう。丈夫な植物のため、季節を問わず気になったときにいつ剪定しても構いません。
剪定だけでなく「誘引」にも挑戦してみよう
切り戻し剪定で樹形を整えるだけでなく「誘引」にも挑戦してみませんか?茎を長く伸ばして成長していく性質を利用して、株元にワイヤーなどで好きな形を作り誘引して育てるという楽しみ方もあります。ワイヤーの形次第でハート型など好みの形に誘引できるのも魅力です。
次のページでは、枯れる原因をご紹介します。