春菊(シュンギク)の育て方!上手な間引きの仕方や冬越しの方法とは?

春菊(シュンギク)の育て方!上手な間引きの仕方や冬越しの方法とは?

春菊は鍋料理や天ぷらのネタとしてよく使用される身近な野菜です。でもその一方で、家庭で栽培できるかどうか、育て方の基本の知識など、意外と知られていない部分も少なくありません。今回は春菊の特徴や家庭での栽培方法など、育て方の基本について紹介します。

記事の目次

  1. 1.春菊の概要
  2. 2.春菊の育て方
  3. 3.春菊栽培の注意点
  4. 4.春菊の育て方その①:種まきの方法
  5. 5.春菊の育て方その②:肥料・水やり
  6. 6.春菊の育て方その③:剪定(摘心)
  7. 7.春菊の育て方その④:病害虫対策・駆除方法
  8. 8.春菊の育て方その⑤:冬越し栽培
  9. 9.春菊の育て方その⑥:収穫
  10. 10.春菊の育て方その⑦:コンパニオンプランツとしての栽培方法
  11. 11.春菊の増やし方
  12. 12.まとめ

春菊の概要

フリー写真素材ぱくたそ

春菊は、地中海沿岸を原産とするキク科シュンギク属の植物です。春に花を咲かせることと、葉の形が菊に似ていることから、春菊と呼ばれるようになりました。独特の香りと風味から、鍋料理や天ぷらのネタとして親しまれています。最近ではアクが少なく、サラダとして食べられる品種も登場しました。「東京産の春菊は苦いが、広島産の春菊は甘い」という風に、産地によって味が異なるのも春菊の大きな特徴です。

ヨーロッパでは観賞用のイメージが強い

日本では食材としてのイメージが強い春菊ですが、実は食用として栽培するのは東アジアだけです。ヨーロッパなどでは綺麗な黄色い花をつけることから、観賞用植物として扱われてきました。ただし、最近では和食の影響もあって、徐々にですが料理に使われる機会も増えています。

春菊の特徴

フリー写真素材ぱくたそ

春菊の栄養素

春菊は非常に栄養豊富な緑黄色野菜です。βカロテン、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄分、カリウムなどを多く含んでいます。特にβカロテンの含有量は、ホウレン草や小松菜にも匹敵します。また、春菊の独特の香り成分であるペリルアルデヒドには、自律神経に作用し胃腸の調子を整え、咳を鎮める効果があります。

春菊の品種

春菊の品種は葉の切れ込み具合などによって、大きく4つに分類されます。

  1. 大葉種:葉幅が広く肉厚で、切れ込みが少ない品種群。香りは弱めで、クセの少ない味と柔らかい食感が特徴です。四国や九州で多く栽培されています。
  2. 中葉種:葉の切れ込みは大葉種と小葉種の中間になる品種群。香りが強く、株立ち型と株張り型の2つのタイプがあるのが特徴です。全国で最も多く栽培されている品種でもあります。
  3. 中大葉種:大葉種と中葉種両方の特徴を併せ持つ品種群。奈良県北部の農家に受け継がれてきた品種で、奈良県で選抜された物が原形となって全国に広まりました。「中村系春菊」とも呼ばれています。
  4. 小葉種:葉の切れ込みが深くて細かい品種群。とても香りが強い品種ですが、収穫量が少ないため、あまり栽培されていません。

春菊と菊菜の違い

春菊と菊菜は同じ物?

結論から言うと春菊と菊菜は同じ物です。菊菜という呼び名は、主に関西で使われています。また、奈良県で栽培されている春菊の中大葉種を、市場では「大和きくな」と呼んでいます。菊菜以外にも、関西では春菊のことを「新菊(しんぎく)」と呼ぶことがあります。

春菊の育て方

ここからは春菊の育て方を紹介します。種まきの時期が年2回あったり、収穫方法が品種によって違ったりと、春菊の栽培方法には注意する点がいくつかあります。しっかり覚えて美味しい春菊を家庭で育て上げましょう。

一年間の栽培カレンダー

Photo byHans

作業 時期
種まき(春) 3月~5月中旬
収穫(春) 6月
種まき(秋) 8月~10月上旬
収穫(秋) 11月~1月

春菊の大まかな管理スケジュール表です。表を見ても分かるように、春菊は春と秋の年2回種まきができます。ただし、栽培に適した時期は、地域やその年の気候条件などによって、ズレが生じることが珍しくありません。この表に示した適期は、あくまでも参考程度にとどめてください。地植えやプランター栽培の種まきや間引き方法、肥料や水やりなど詳しい栽培方法については、下記に紹介しています。

春菊栽培の注意点

中葉種は品種によって収穫方法が異なる

春菊の品種の中で最も多く栽培されている中葉種は、「株立ち型」と「株張り型」と2つのタイプに分かれています。そしてこの2つのタイプは特徴だけでなく、収穫方法も違います。詳しい収穫方法については下記をご覧ください。中葉種の春菊を栽培する際は、どちらのタイプなのか事前に確認しておきましょう。

連作障害に気をつける

Photo byHans

春菊は同じ場所に植え続けていると、連作障害を起こすことがあります。特に畑など地植えで育てる場合、同じ場所での栽培間隔は、最低でも1年から2年ほどあけておきましょう。

のイメージ
接木苗とは?そのメリットや実生苗との違いを紹介!接木すべき野菜は?
苗を購入するなら接ぎ木苗の方がよいと聞くけれど、なぜ?といわれるとわからない方は多いのではないでしょうか。接ぎ木苗には大きなメリットがたくさんあります。実生苗との違いや、どのような植物に多く利用されているか詳しくまとめてみました。

次のページでは、種まきの方法を紹介するよ!

関連記事

Article Ranking