春菊の育て方その②:肥料・水やり
春菊の肥料の与え方と、水やりの仕方を紹介します。
元肥は多めに与える
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春菊は肥料を好む植物です。特に元肥は多めに与えましょう。使用する肥料はバランスのよい配合肥料がおすすめです。その後、追肥として2回目の間引き後に、野菜用の化成肥料を与えます。以降、2週間に1回の割合で化成肥料を与えましょう。肥料を与える際、土が減っていたり、株元がぐらついていたりしていたら、土を足しておいてくださいね。
乾燥に注意
土の表面が乾いたら、たっぷりと与えましょう。春菊は乾燥を嫌います。特に発芽時や生育途中で乾燥してしまうと、たちまち生育が悪くなってしまうので注意が必要です。株が蒸れるのを防ぐために、午前や午後の涼しい時間に水やりしましょう。
春菊の育て方その③:剪定(摘心)
春菊の中葉種で、株立ち型の品種は草丈が20cmほどになったところで摘心します。下の葉を4枚から5枚残して、主枝の先端部分を摘み取ってください。これで主枝の生長が止まり、脇芽が出て側枝が生長するようになるので、それらを順次収穫していきます。
春菊の育て方その④:病害虫対策・駆除方法
病気や害虫には比較的強い植物ですが、湿度が高くなると炭疽病やべと病が発生しやすくなるので注意が必要です。水はけをよくして湿気を抑え、早めに薬剤散布して防除しましょう。害虫はアブラムシやヨトウムシが発生しやすいです。あまり薬剤を使用したくない場合は、ニームや木酢液などの忌避剤を定期的に散布しましょう。
春菊の育て方その⑤:冬越し栽培
冷涼な気候を好む春菊ですが、0℃近くになると生長が止まります。さらに霜が降りると葉が傷んでしまいます。そのため霜が降りる前に収穫を完了させるか、あるいは冬越し対策が必要になります。鉢やプランターなら温室などに移動させましょう。地植えの場合は不織布や寒冷紗でトンネルを作っておけば、冬越し栽培ができます。
春菊の育て方その⑥:収穫
ここでは春菊の収穫方法を紹介します。春菊の中葉種が2つのタイプに分かれていることは前に触れましたが、この2つは収穫方法も異なっています。収穫する前に品種を確認して、品種に合った方法で収穫しましょう。
株立ち型の収穫方法
株立ち型と株張り型とに分かれている中葉種の春菊は、収穫方法もそれぞれ違います。まずは株立ち型の春菊の収穫方法の紹介です。株立ち型の春菊は、摘心によって次々と出てくる脇芽を順次収穫します。脇芽が伸びたら先端から20cmのところで、下葉を1枚から2枚残してハサミで切り取ってください。この方法で適期が終わるまで収穫を繰り返します。
株張り型の収穫方法
株張り型の春菊の場合は、草丈が20cmほどにまで生長したら、株を根ごと抜き取って収穫します。収穫後、根のすぐ上をハサミで切りましょう。また、大葉種の春菊も、株元から枝分かれして横に広がっていく株張り型に近いタイプなので、こちらの収穫方法が向いています。
春菊の育て方その⑦:コンパニオンプランツとしての栽培方法
コンパニオンプランツって何ですか?
違う種類の植物で一緒に育てると、病害虫を防いだり生長を促進したりと、とても良い効果をもたらしてくれる組み合わせのことです。共生植物とも言います。抜群の防虫効果と生育促進採用を持つため、多くの植物と相性が良いことで知られるマリーゴールドが有名です。
独特の香りを持つ春菊は、アブラナ科の植物につきやすいモンシロチョウやコナガを防ぐのに効果的です。アブラナ科の植物にはキャベツや白菜があります。春菊と一緒に育てることで害虫を抑え、薬剤の使用量を減らすことが可能です。白菜は春菊と同じく鍋料理の定番食材なので、収穫の楽しみがさらに増すでしょう。
春菊の増やし方
挿し木でも増やせる
同じキク科の植物である菊の花が挿し木で増やせるように、春菊も挿し木で増やすことが可能です。切り取った春菊の茎を挿し木として、培養土を入れた栽培ポットに挿しておけば比較的簡単に発根します。水を張ったコップに挿して、発根してから土を入れた栽培ポットに植え替える方法でも大丈夫です。
まとめ
栄養豊富で育てやすく、何度も収穫できる上に、コンパニオンプランツとしても使える春菊は、優れたお役立ち野菜と言えるでしょう。しかもコンパニオンプランツとして混植できる白菜は、春菊と同じく鍋料理の常連食材です。一緒に育てて家庭の鍋料理に使ってみてはいかがでしょうか。自分で育てた野菜の味は格別ですよ。
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