正月前に賢く野菜を調達しよう
正月が近づく12月はクリスマスや忘年会などがあり、何かと出費がかさむこともあるでしょう。そして、歳末ともなれば野菜をはじめ、多くの商品の値段が高くなります。値段が高い時期を避けて、野菜を購入しておくのがおすすめです。
正月前に野菜を買っておくべき理由
①市場が休みになるため
正月が近づくと、青果市場は休みになります。スーパーなどの商店は市場から野菜を仕入れて在庫をストックしていますが、万が一在庫切れになった場合、市場が休みだと仕入れができません。目的のものが購入できない事態を避けるためにも、正月前に野菜を買っておくと安心ですよ。
②正月前は値段が高いため
2つ目の理由は、いわゆる「お正月価格」だからです。正月は新年を祝う行事なので、財布のひももゆるくなりがちになるため、店側も多少高いものでも売れるだろうと高めに価格を設定します。また、おせちを作る家庭は減りつつありますが、なんらかの正月用のごちそうを作る人はいるでしょう。野菜がたくさん売れることも値段が高い理由なので、早めの購入がおすすめです。
購入のタイミングはクリスマスの前
野菜を購入するタイミングは、クリスマスの前がベストです。商店では27日頃から歳末の売り出しをはじめるところが多く、値段が高いほかに店が混みあって目的のものが買えない可能性もあります。正月に使う野菜の多くは冷凍保存も可能なので、早めに買って上手に保管しましょう。
直売所なども利用しよう
商店では高い野菜も、直売所なら比較的お値打ち価格で購入できます。また、市場は休み前になると仲卸店舗などを解放する場合があり、こちらもお得に野菜を購入できるスポットです。市場が休みになるタイミングをチェックしてから、買い出しに出かけましょう。
正月に食べたい野菜【葉物】
①小松菜
小松菜は雑煮の具材のほかに、おひたしや浅漬けなどの一品料理にも活躍する葉菜類です。愛知県を中心とした中部圏では、正月前になると「もち菜」や「正月菜」と呼ばれる伝統野菜に変わり、価格も通常の倍近くに跳ね上がる傾向があります。もち菜や正月菜は小松菜と同類の野菜なので、こだわりがなければ小松菜で代用するのも手ですね。
食材保存のポイント
小松菜を冷蔵庫で保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーまたは新聞紙で包み、ポリ袋に入れて立てて保存しましょう。しかし、冷蔵庫では1週間程度しか日持ちしないので、小松菜の長期保存は冷凍がおすすめです。小松菜をしっかり洗って水気をふき取ってから、冷凍庫へ入れましょう。2週間程度を目安に使い切ってください。
②ネギ
ネギは1年中流通している野菜ですが、冬は「下仁田ネギ」や「深谷ネギ」などこの時期にしか並ばないものもあります。ネギは雑煮だけでなく、焼き物や鍋物などさまざまな食べ方ができるのでとても便利な野菜です。年越しそばのトッピングにも欠かせませんね。
食材保存のポイント
泥つきのネギは、泥を落とさず新聞紙に包んで冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫では3週間程度保存可能ですが、青い部分と白い部分に分けて乾燥しないようにしっかりラップなどで包んでください。冷凍保存もおすすめです。あらかじめカットしておけば、すぐに使えて便利ですよ。
③白菜
白菜は鍋物や漬物として定番の野菜ですね。白菜は11~2月に旬を迎える野菜なので、冬は葉が柔らかくて甘みが感じられます。白菜は胃の調子を整えるのに効果的な栄養素が含まれているので、正月料理を食べすぎたときにも役立つでしょう。
食材保存のポイント
白菜は土がついた状態なら、新聞紙で包んでから冷暗所に置いておけます。カットされた白菜は切り口が乾燥しないようにラップで包み冷蔵庫に入れましょう。白菜は一度凍らせると味がしみ込みやすくなるので、カットしてからの冷凍もおすすめです。寒い地域なら、塩漬けなどでも美味しく保存できますよ。
④三つ葉
雑煮の彩りにも使われる三つ葉は、少量で値段が高い野菜のひとつです。茎を結んだ三つ葉は「結び三つ葉」と呼ばれ、正月の縁起物でもあります。「縁を結ぶ」という意味があるので、ぜひ正月料理に添えましょう。
食材保存のポイント
三つ葉に根がついている場合は、コップなどに水を入れてそのまま根をつけてください。根元がカットされている三つ葉は、水につけて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。2日に1回水を交換すると、1週間ほど持ちます。結び三つ葉にこだわらない場合は、冷凍保存がおすすめです。水洗いしてカットしてから、冷凍庫に入れると1か月近く保存可能です。