ミョウガを植えてはいけない?生え方・増え方と管理方法を学ぼう

ミョウガを植えてはいけない?生え方・増え方と管理方法を学ぼう

ミョウガは日本料理のアクセントによく使われる食材のひとつです。家庭菜園で育ててみたいという方も多いですが、一部では「植えてはいけない」ともいわれています。今回はミョウガを植えてはいけないのかについてを、生え方や管理のポイントとあわせて紹介します。

記事の目次

  1. 1.ミョウガは家庭菜園に人気!
  2. 2.ミョウガは植えてはいけないのか
  3. 3.ミョウガを植えてはいけない理由と対処法
  4. 4.ミョウガの生え方・増え方
  5. 5.ミョウガの管理方法
  6. 6.植えてはいけないといわれるミョウガも家庭で栽培できる!

ミョウガの管理方法

出典:写真AC

ミョウガは育てやすいですが植え方や水のやり方、収穫時期や方法など、上手に育てるための管理のポイントがあります。特に地植えする場合には注意点が多いため、しっかりと管理方法を知っておきましょう。

①植え付け場所と植え方

植え付け場所

ミョウガは半日陰の環境を好みますが耐陰性に優れており、建物や木の陰などあまり日に当たらない場所でも問題なく育ちます。あまり増殖させたくない場合は、成長が比較的緩やかになる日陰に植えることをおすすめします。乾燥が苦手なこともあり、日当たりのよすぎる場所は避けたほうが無難です。

ボタニ子

ボタニ子

地面から生えてくるミョウガに日が当たると硬くなり風味も落ちるんだって。植える場所はよく考えてね!

植えてはいけない場所

植えてはいけないのは「ほかの野菜を植える予定の場所」です。一般的に野菜は植え付けて数カ月~半年で収穫を迎え栽培が終了しますが、ミョウガは何年も同じ場所で栽培を続けることになります。ミョウガの増え方からもわかるように横へ横へと太く長い地下茎を伸ばしていくため完全に取り除くのは難しく、植えて次の年に同じ場所に別の野菜を植えるのは不可能だと思っておきましょう。

ボタ爺

ボタ爺

「とりあえずどこかに植えておこう」と安易に植えるのもおすすめせんぞ。地下茎が安定してしまうと、植え替えるのはかなりの手間なんじゃ!

植え方

ミョウガの植え方はとても簡単です。2~3月に地下茎を購入したら、芽が3~4個つく位置で地下茎を15cmほどにカットします。深さ5~8cmほど土を掘って芽が上を向くように地下茎を置き、上から土をかぶせましょう。いくつか一緒に植える場合は株間を15~20cmとってください。あまりにも水はけが悪い場合には、10~20cmほどの畝を作ります。

ボタニ子

ボタニ子

プランターでの植え方も同じやり方で大丈夫だよ!地下茎が成長しやすいように、プランターは深さ30cm以上あるものを選んでね!

種からでも育てられますか?苗の植え方についても教えてください。

ミョウガの種は市販されておらず、地下茎か苗を植え付けるのが一般的です。苗の植え方はとてもシンプルで、土中に5~8cmの穴を掘り苗を置いて土をかぶせるだけです。植え付けの適期は4~5月ごろで、その時期になると苗が出回り始めます。

②温度管理と水やり

温度管理

ミョウガの生育適温は20~23℃で、夏の高温期は株が弱りやすく生育が悪くなる場合があります。また温度が低いとミョウガの色が鮮やかになりますが、温度が上がるとだんだんとくすんでしまう性質を持っています。温度上昇抑制のために根元をワラや腐葉土で覆いましょう。ワラや腐葉土で覆うことでミョウガが苦手とする乾燥も予防できます。

ミョウガタケを栽培したいのですが温度管理など必要ですか?

栽培適温はミョウガと同じであり基本的な育て方は一緒です。ミョウガタケは日に当たると緑色になり食感も硬く風味も落ちてしまいます。スーパーなどで売られている白くて軟らかい食感のミョウガタケを育てたいのなら軟白栽培しましょう。春先に土から出てきた新芽を箱などで覆って遮光するだけです。

ボタニ子

ボタニ子

ミョウガタケの先を紅色に染めたいのなら、栽培の途中で2回ほど数時間日に当てるといいんだって!

水やり

Photo byannawaldl

ミョウガは乾燥を苦手とし水が足りないと成長が悪くなります。地植えの場合は土表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりしてください。鉢やプランターの場合は地植えよりも乾燥しやすくなるため毎日水を与えましょう。乾燥防止のためにワラを敷いている場合は、ワラの上から水をかけて構いません。

③追肥と収穫

追肥

Photo byJing

ミョウガは追肥しなくてもそれなりに成長しますが、翌年の成長促進のためにも適度に追肥することをおすすめします。追肥の時期は6~10月ごろで、化成肥料を月に1回か液体肥料を1週間に1回与えましょう。

花ミョウガの収穫

出典:写真AC

植え付けた年はまだ成長過程にあり収穫はできませんが、翌年以降は収穫を楽しめます。花が咲くと風味が落ちてしまうため、収穫時期を迎える8月ごろになったら株元をこまめに観察して成長具合を確認しましょう。環境や気温にもよりますが収穫時期は10月ごろまで続きます。ミョウガの根元をしっかりつかみ軽くねじるようにして上に引っ張って収穫しましょう。

ミョウガタケの収穫

ミョウガタケの収穫時期は食べ頃を迎える5~6月です。軟白栽培したミョウガの芽が長さ30cmほどになったころに収穫しましょう。収穫の仕方は簡単で、根元をナイフなどでカットするだけです。意図的に軟白栽培していなくても、日の当たりにくい場所で育てていると比較的白く軟らかく育つこともあります。ミョウガタケの収穫時期には根元を確認してみましょう。

ボタニ子

ボタニ子

ミョウガタケも植え付けた年には収穫できないんだって。2年目以降に育ててみてね!

④冬の準備

出典:写真AC

ミョウガは寒くなってくると地上部は枯れてしまいますが、地下茎は土中で冬越しをします。地下茎に負担をかけず十分栄養が行き渡るように、収穫時期が終わって冬を迎える前の11月ごろの剪定をおすすめします。地上部の茎をナイフやハサミでバッサリと切り落とすだけで十分です。刈り取った葉は料理に使ったり、入浴剤として楽しんだりするなど使い道は豊富です。

植えてはいけないといわれるミョウガも家庭で栽培できる!

出典:写真AC

ミョウガは丈夫で管理しやすく、家庭菜園でも簡単に育てられる野菜のひとつです。増えすぎなどの理由で家庭では育てられないと思われがちですが、植え方の注意点や対処法さえ把握しておけば地植えでも問題なく育てられます。ミョウガの生え方を知らない子どもも多く、ミョウガ栽培は食育にもピッタリです。ぜひミョウガを家庭菜園で育てて、収穫まで楽しんでみてくださいね。

Anna
ライター

Anna

大きなお庭のある暮らしに憧れながら、バルコニーでひっそりガーデニングを楽しんでいます。

関連記事

Article Ranking