ミョウガを植えてはいけない?生え方・増え方と管理方法を学ぼう

ミョウガを植えてはいけない?生え方・増え方と管理方法を学ぼう

ミョウガは日本料理のアクセントによく使われる食材のひとつです。家庭菜園で育ててみたいという方も多いですが、一部では「植えてはいけない」ともいわれています。今回はミョウガを植えてはいけないのかについてを、生え方や管理のポイントとあわせて紹介します。

記事の目次

  1. 1.ミョウガは家庭菜園に人気!
  2. 2.ミョウガは植えてはいけないのか
  3. 3.ミョウガを植えてはいけない理由と対処法
  4. 4.ミョウガの生え方・増え方
  5. 5.ミョウガの管理方法
  6. 6.植えてはいけないといわれるミョウガも家庭で栽培できる!

ミョウガを植えてはいけない理由と対処法

出典:写真AC

理由①増えすぎる

植えてはいけないとされる理由に挙げられるのが「増えすぎる」点です。地下茎で増えることから増殖に気が付かない場合が多く、「知らないうちに広範囲に広がっていた」ということはよくあります。ほかの野菜と違い植え替えや土のリセットもせず同じ場所で何年も成長でき、年数とともにどんどん増えていく点を覚えておきましょう。

対処法

増えすぎることを気にせず栽培したいのなら、プラスチック板や防草シートを使って敷居を作るのがおすすめです。植え付け範囲を決めて土を掘り起こしたら、ぐるっと囲むように土中にプラスチック板を立てて置いてください。そうすることで根の伸びが制限されて増えすぎを抑制できます。防草シートの場合は掘り起こした場所にシートを埋め込んでから土を戻し、その中で栽培しましょう。

ボタ爺

ボタ爺

あらかじめ植える範囲を決めておいて、枝がその範囲を越えそうになったらすぐに剪定するのもひとつの手じゃよ。

ボタニ子

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長く栽培をする予定であれば、レイズドベッドを作っておくのも対処法としておすすめだよ!

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理由②増殖とともに収穫量も大幅に増える

出典:写真AC

ミョウガが増殖すると共に収穫量も増加します。収穫量が増えるのはよいことですが、メインとしてより薬味で少量の使用が多いミョウガの収穫量が増えすぎると廃棄することになりかねません。地下茎で横へ横へと増える性質を持っており、収穫時期には広がった範囲のあちこちからミョウガが生えてくるため、あらかじめ植える範囲を決めておくのがおすすめです。

対処法

収穫量を抑える対処法として、増えすぎ抑制と同じようにプラスチック板や防草シートで地下茎の成長する範囲を限定するのがおすすめです。栽培範囲に収まるように茎や葉を剪定しながら調整するのも効果的です。その年の気候によってたまたま収穫量が増えすぎることもありますが、その場合は甘酢漬けや醤油漬け、味噌漬けなど保存食に加工すると長く楽しめます。

ボタニ子

ボタニ子

せっかく食べ頃を迎えても、食べきれないんじゃ意味がないね。保存食にしておけば食べ頃を過ぎてもいつでも食べられていいね。

理由③周りの植物の成長を妨げる

出典:写真AC

ミョウガは竹ほどではありませんが地下茎で増えていき、ほかの植物が根を伸ばせずに枯らしてしまうというトラブルを引き起こすことが多々あります。また草丈が40~100cmにまで成長することから、特に背の低い植物が周りにあると日光が届かず成長悪化や、最悪の場合枯れるケースも考えられます。家庭菜園でミョウガの近くにほかの植物を植えることはリスクを伴うと知っておきましょう。

対処法

周りの植物に影響を与えたくなければ、ミョウガは独立した場所に植えることをおすすめします。庭が狭いという理由でどうしても近くにほかの植物を植える予定であれば、増えすぎや収穫量を抑える場合と同じく、土中にプラスチック板で仕切りを作って対応しましょう。数は少ないですが相性のよい植物なら近くに植えてもそれほど悪影響を与えません。

ボタニ子

ボタニ子

ミョウガと相性がよいとされる植物には「柿」「ローズマリー」「ナス」などがあるよ!

理由④土から完全に取り除くのが大変

ミョウガは一度根付いてしまうと完全に取り除くのが大変です。地下茎は比較的浅めの深さで増えていきますが、厄介なのは地下茎が「横向きに伸びている」点です。横向きに生えた太い地下茎からは更に何本もの太めの地下茎が伸びており、引っこ抜くにも途中で千切れることが多く、少しでも土中に地下茎が残るとそこから再び増殖を始めてしまいます。

ボタニ子

ボタニ子

ミョウガは生命力も強いんだね。地下茎が残ると増えすぎる原因にもなるから、取り除きたいときは慎重にね!

対処法

一度広範囲に増えてしまうと地下茎がすでに太く長く伸びている可能性が高く、全ての地下茎を完全に引き抜くのは困難です。栽培量を決めておき、必要のない分はこまめに引き抜くことをおすすめします。また力づくで一気に引き抜くと途中で千切れる可能性が高いため、引っ張らずにショベルでざっくり掘り返しながら取り除くほうが効率的です。

ミョウガの生え方・増え方

Photo byJirreaux

ミョウガにはスーパーでよく見かけられる「ミョウガ(花ミョウガ)」と、アスパラのように細長い姿をしている「ミョウガタケ」の2種類があります。それぞれの生え方を知っておくと管理する際や収穫時に役立ちます。また、増やしたいときや増えすぎを抑えたいときの対処法のヒントにもなるため、増え方についてもしっかりと把握しておきましょう。

ボタニ子

ボタニ子

ミョウガはつぼみ、ミョウガタケは若い偽茎のことだよ!偽茎は葉の根元部分が重なって茎のようになったもののことなんだって!

生え方

ミョウガの生え方

ミョウガの生え方はタケノコの生え方に似ています。まっすぐに伸びた茎の根元に、土の中からヒョッコリ顔を出すようにして生えるのが特徴です。ミョウガの下の部分には白くて細長い茎のようなものがついており、土中で地下茎につながっています。ミョウガは地下茎に沿って基本的に毎年同じ場所から生えてくることから、収穫時期にはとても見つけやすいです。

ミョウガタケの生え方

ミョウガタケの生え方もミョウガと同じで、すらっと伸びた茎の根元に生えてきます。成長とともにまっすぐに伸び、収穫せずに放置しておくと大きく成長し相互に葉をつけます。生えたばかりのミョウガタケは白色で見つけやすいです。成長し日に当たると緑色に変化して硬くなるため、ミョウガタケとして食用に楽しみたい場合は緑化させない「軟白栽培」する必要があります。

増え方

ミョウガの増え方の特徴は「地下茎で増える」点です。地下茎とは土中にある茎のことで、いくつか種類がありますがミョウガは「根茎(こんけい)」に分類されます。名前のとおり根のような姿で、横へ横へと長く伸びていきます。成長するにつれて太く硬くなり、比較的浅めの15cmほどの深さに地下茎を張り巡らせることも、ミョウガの増え方の特徴です。

ボタ爺

ボタ爺

増え方から分かるように、増やしたいときは株分けするといいぞ!

ボタニ子

ボタニ子

次は、ミョウガの管理方法について説明するよ!

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ミョウガの管理方法

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