サンゴミズキ(珊瑚水木)の育て方!剪定方法や上手な管理のコツ!

サンゴミズキ(珊瑚水木)の育て方!剪定方法や上手な管理のコツ!

サンゴミズキという植物を知っていますか?冬に枝が赤く発色し、庭に地植えして育てると、さながら陸の珊瑚のような姿を楽しめる落葉樹です。他にも、鉢植えで育てたり生け花にしたりと、数種類の楽しみ方ができます。サンゴミズキの育て方や剪定方法、管理のコツをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.サンゴミズキとは
  2. 2.サンゴミズキの仲間たち
  3. 3.サンゴミズキの育て方
  4. 4.サンゴミズキの剪定方法
  5. 5.サンゴミズキの挿し木
  6. 6.サンゴミズキの管理のコツ
  7. 7.まとめ

サンゴミズキの剪定方法

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サンゴミズキの育て方において、非常に重要になってくるのが剪定です。庭木の場合、剪定することで枝や葉を増やす場合もありますが、サンゴミズキは成長が早く、枝葉を増やすためというよりは、小さくする目的で行います。そのため、大胆にはさみを入れる、強剪定を行う必要があります。

そもそも剪定とは?

剪定は、樹形を美しく保つために行います。毎年剪定することによって、枝が太くなりすぎるのを防ぎ、老化したり、病気になったりした枝を、新しい枝に交代させ、上手に庭木を栽培していくことができます。剪定には、大胆にカットする強剪定と、整える程度の弱剪定(軽剪定)があります。

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剪定は庭木の上手な育て方の基本。成長の早いサンゴミズキの栽培にはかかせないのよ。

思い切って強剪定

サンゴミズキのような落葉樹の強剪定では、毎年横に張り出す太い枝の中から、低いところから主幹に沿って伸びている枝を選んで芽をいくつか残してあげ、それ以外の絡み合った枝を間引いて剪定するようにすると、うまくいきます。強剪定だからといって、伸びすぎた枝を全部切ってしまうと、翌年の花が咲かなくなってしまいます。前年に十分に伸びた枝から、翌年の花が咲くからです。このことを念頭に入れ、思い切って強剪定しましょう。

剪定の時期は?

サンゴミズキの場合、剪定は年に2回を目安におこなうとよいでしょう。落葉樹の剪定時期は、冬と初夏が基本です。秋の終わりから冬にかけて、葉の落ちる時期に、しっかり剪定して樹形を整えます。初夏の剪定では、伸びすぎた枝や混み合った枝を切り、調整しましょう。

剪定によって小さく栽培するコツ

初夏の時期の剪定で、うっとおしく伸びた枝を枝の伸びが止まる前に剪定すると、勢いよく枝葉が出てきてしまい、樹形を小さめに栽培することができなくなってしまいます。芽の伸びが止まったところで枝を間引いて、葉の数を調整します。冬の時期の剪定で、一年でどのくらい伸びるかを予測して、強剪定します。

剪定に使う道具について

剪定に使う道具で絶対に必要なはさみは、色々な種類がありますが、選ぶコツは、自分の体に合ったものを選ぶことです。そして、刃物は、次に剪定するときのために、使ったら汚れを必ずふきとってあげましょう。よく切れるはさみで切らないと、体に負担がかかり、危ないです。サンゴミズキの高さがある場合には、脚立もあると良いでしょう。脚が三点あるものが安定します。狭い場所や、周りに他の種類の庭木がある場合も、脚立は役に立ちます。

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剪定に使う道具

  • 自分にあったはさみ
  • 脚が3点の脚立
ボタ爺

ボタ爺

他にも軍手や、地下足袋のような滑りにくい靴があるとよいぞ。

サンゴミズキの挿し木

挿し木とは、植物を増やす方法の一つです。元気な若い枝を水につけ、通常はその後さらに土に挿すことで、植物を増やすことができます。根から育てると時間がかかりますが、挿し木は比較的早く増やすことができます。また、新しい根を買ってきた場合、同じ種類を買ったつもりでも、ちょっと違うということは起こりがちですが、挿し木の場合は、全く同じものを増やすことができます。

挿し木のやり方

さまざまな種類の植物を、挿し木で増やすことができますが、一般的な挿し木は、挿し穂といわれる若枝を選んできて、10cmから15cmにカットし、1〜2時間切り口を水につけた後、挿し木用の土に植えて育てます。このとき、挿し穂に害虫がついていないか十分チェックし、使うはさみやナイフは十分にきれいにしておきましょう。

サンゴミズキの挿し木のやり方

挿し木を行うとき、水につけた状態で芽吹いて、育ってくれる植物もあります。サンゴミズキもまさにその種類の植物です。そのため、一般的な挿し木よりも簡単に挿し木を行うことができます。水で育てたサンゴミズキを地植えした後は、しばらくは様子を見ながら水をあげましょう。

サンゴミズキの管理のコツ

サンゴミズキは、コツをつかめば、初心者にも栽培しやすい植物です。ここでは、そんなサンゴミズキの育て方で、気を付けるべきところをみていきます。まずは肥料について、それから夏の管理についてみていきましょう。

肥料をあげすぎない

そもそも肥料とは

地植えの場合、植物は土の養分を吸って生長していきますが、根や茎が育つのに必要な栄養分、葉が育つのに必要な栄養分、花が育つのに必要な栄養分などがあります。それらを効率的に補ってあげるのが、肥料です。肥料には、天然のものからなるものと、科学的に合成されたものとがあります。

肥料の種類

天然の肥料(有機質肥料)は安全ですが、どうしても効き目は遅くなります。科学的に合成された肥料(無機質肥料)は、使いやすく効き目も早いですが、使う量を間違えると、かえって植物を枯らしてしまいます。無機質肥料でも、肥料を樹脂や硫黄でコーティングして有効にした緩効性肥料というものがあります。

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肥料をあげる時期

植物を植え付ける前に土に混ぜてあげる肥料を元肥といいます。次の年からは、冬の間に寒肥を行います。地植えでサンゴミズキを育てる場合、元肥と寒肥を緩効性肥料で行えば、後は様子を見て、数か月に一回、追肥といわれる追加の肥料を与えれば十分です。とにかく肥料はあげすぎないようにしましょう。

夏の管理

植物を夏の暑さから救ってあげることは、特に地植えで植物を栽培する場合、避けて通れないでしょう。サンゴミズキは暑さに弱いので、その必要性はなおさらです。日光は植物を育ててくれるものですが、温度上昇による植物の負担を減らすため、特に夏の暑い時期の直射日光を避ける方法を考えておきます。

寒冷紗を使う

寒冷紗とは、主に麻や綿などで粗く織り込んだ薄い布です。野菜栽培を行うとき、暑さ対策のためによく使われます。織り目が粗いので、上から水をかけることもできます。支柱を立てて植物を囲ってあげます。ただしすっぽり覆ってしまうと湿気がたまるので、日光を遮りたい方面だけ囲いをつけるといいでしょう。サンゴミズキがまだ小さい時期は、この方法が有効です。

グリーンカーテン

他の植物の陰に置くという育て方もあります。 大き目のプランターにネットを取り付け、つる性の夏野菜を育てて、グリーンカーテンを作り、サンゴミズキを栽培している場所を日光から守ります。夏野菜のプランターを、サンゴミズキを地植えで栽培している場所の、西側から南側の場所に置いてあげると、特に強い西日を、ある程度遮ることができます。

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まとめ

いかがでしたか。サンゴミズキは、花、紅葉、枝の発色といった、数種類の美しい姿を持っている、すてきな植物です。大きくなりやすく増やしやすいので、地植えで育て、寒い季節に庭を見て、赤い色に癒されてみませんか。

kaoru
ライター

kaoru

綺麗な風景を見て、心穏やかでいたい。紅葉、大好きです。

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