記事の目次
- 1.春まっさかりの4月に咲いている花
- 2.4月に咲く・咲いている花①桜
- 3.4月に咲く・咲いている花②チューリップ
- 4.4月に咲く・咲いている花③フリージア
- 5.4月に咲く・咲いている花④木蓮
- 6.4月に咲く・咲いている花⑤ヒヤシンス
- 7.4月に咲く・咲いている花⑥アネモネ
- 8.4月に咲く・咲いている花⑦ハナミズキ
- 9.4月に咲く・咲いている花⑧ライラック
- 10.4月に咲く・咲いている花⑨ガーベラ
- 11.4月に咲く・咲いている花⑩藤
- 12.4月に咲く・咲いている花⑪カーネーション
- 13.4月に咲く・咲いている花⑫スズラン
- 14.4月に咲く・咲いている花⑬菜の花
- 15.4月に咲く・咲いている花⑭ラナンキュラス
- 16.4月に咲く・咲いている花⑮ネモフィラ
- 17.4月に咲く・咲いている花⑯スミレ
- 18.4月に咲く・咲いている花⑰パンジー・ビオラ
- 19.4月に咲く・咲いている花⑱タンポポ
- 20.4月に咲く・咲いている花⑲シバザクラ(芝桜)
- 21.4月に咲く・咲いている花⑳ワスレナグサ(勿忘草)
- 22.鮮やかな4月の花を楽しもう!
4月に咲く・咲いている花⑧ライラック
基本情報
学名 | Syringa vulgaris |
科名 | モクセイ科 |
属名 | ハシドイ属 |
原産地 | ヨーロッパ南東部 |
樹高・草丈 | 1.5m~6m |
開花時期 | 4月~6月 |
花色 | 白、赤、紫、青、濃ピンクなど |
ライラックの特徴
寒冷地の春の花木
冷涼な気候を好むライラックは、ヨーロッパ原産の落葉花木です。小さな花が集まって房状に咲くボリューム感たっぷりな花姿と甘い芳香で、世界中で愛されています。耐寒性が高く開花時期も長いため、北海道では公園木や街路樹としてもよく植えられている花木です。反面耐暑性は低めですが、園芸品種には関西地方よりも西の地域でも育てられるものがあります。
ライラックの花言葉
ライラック全般の花言葉は「思い出」「友情」「謙虚」です。フランスで白いライラックを青春のシンボルとしていることから、「思い出」や「友情」といった青春にちなむ花言葉が生まれたといわれています。色別では、紫のライラックに「恋の芽生え」「初恋」、白いライラックに「青春の喜び」「無邪気」という花言葉があります。
ライラックの花言葉まとめ
- 全般の花言葉:「思い出」「友情」「謙虚」
- 紫のライラックの花言葉:「恋の芽生え」「初恋」
- 白いライラックの花言葉:「青春の喜び」「無邪気」
4月に咲く・咲いている花⑨ガーベラ
基本情報
学名 | Gerbera jamesonii Hybrid |
科名 | キク科 |
属名 | ガーベラ属 |
原産地 | 南アフリカ |
樹高・草丈 | 10cm~80cm |
開花時期 | 4月~6月/10月~11月 |
花色 | 赤、ピンク、白、黄色、オレンジ、紫、緑、複色 |
ガーベラの特徴
秋にも咲く草花
ガーベラは多年草で、春と秋の年2回開花時期を迎えるのが大きな特徴です。野生種は約40種類ほどありますが、品種改良が盛んに進められた結果、500を超える園芸品種が誕生しています。花色も非常に豊富で、ガーベラだけでカラフルな花束が作れるほどです。一重咲き、八重咲きなどの花形のバリエーションや花のサイズも豊富なので、非常に幅広く利用されています。
ガーベラの花言葉
ガーベラ全般の花言葉は「希望」「常に前進」です。まっすぐ伸びた茎の先に明るい色の花を咲かせる姿が、生き生きとした印象を与えることに由来します。花色豊富なガーベラは色別の花言葉が多く、赤は「神秘の愛」「限りなき挑戦」、白は「希望」「律儀」、ピンクは「崇高美」、黄色は「究極美」「究極愛」「親しみやすい」、オレンジは「我慢強さ」「冒険心」です。
ガーベラの花言葉まとめ
- 全般の花言葉:「希望」「常に前進」
- 赤いガーベラの花言葉:「神秘の愛」「限りなき挑戦」
- 白いガーベラの花言葉:「希望」「律儀」
- ピンクのガーベラの花言葉:「崇高美」
- 黄色いガーベラの花言葉:「究極美」「究極愛」「親しみやすい」
- オレンジ色のガーベラの花言葉:「我慢強い」「冒険心」
4月に咲く・咲いている花⑩藤
基本情報
学名 | Wisteria floribunda |
科名 | マメ科 |
属名 | フジ属 |
原産地 | 日本 |
樹高・草丈 | 支えとなる樹木の高さによっては、10m以上に成長することもある |
開花時期 | 4月下旬~5月上旬 |
花色 | 青紫、紫、ピンク、白 |
藤の特徴
古くから愛されてきたつる性花木
藤はつる性の落葉性花木で、垂れ下がって咲く長い穂のような房状の花が大きな特徴です。この特徴から、一般には「藤棚」と呼ばれる棚仕立てにして栽培されています。変異性に富む性質から園芸品種も多く、現在では世界各地に植栽されています。「万葉集」に詠まれるほど古い歴史を持つため、家紋の図案にも採用されました。
開花時期は4月下旬からだけど、もっとも見頃なのは5月だよ。
つるの巻き方が2種類ある
つるが時計回りに巻く右巻き品種と、反時計回りに巻く左巻き品種の2種類に分かれるのも大きな特徴です。呼び方も違っており、右巻きの藤は「フジ」または「ノダフジ」と呼ばれ、左巻きの藤は「ヤマフジ」または「ノフジ」と呼ばれています。
藤の花言葉
藤全般の花言葉は「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」です。藤の花は樹木や棚を支えとするつる性植物で、松の近くに並べて植えられることが多くありました。松は男性の例えによく用いられる樹木です。そして優し気な花姿もあって、藤はよく女性の例えに用いられてきました。このため花言葉も女性らしい意味を持つものがつけられたといわれています。
藤の花言葉まとめ
- 全般の花言葉:「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」
- 種類別・色別の花言葉はなし
4月に咲く・咲いている花⑪カーネーション
基本情報
学名 | Dianthus caryophyllus |
科名 | ナデシコ科 |
属名 | ナデシコ属(ダイアンサス属) |
原産地 | 南ヨーロッパ、西アジア |
樹高・草丈 | 10cm~30cm |
開花時期 | 主に4月~6月(四季咲き性) |
花色 | 赤、ピンク、白、黄色、複色など多数 |
カーネーションの特徴
母の日の代表花
カーネーションは、母の日の定番花として有名です。それ以外にもフリルのような花びらと豊富な花色からなる端正な花姿から、フラワーアレンジやブーケにもよく用いられています。ちなみに母の日の花として用いられるようになったのは、母の日設立に関する逸話が由来です。
母の日設立とカーネーションの関係を教えて!
アメリカの南北戦争の最中、「母の仕事の日」と称して、敵味方問わず負傷兵の衛生環境を改善する活動に取り組んだアン・ジャービスという女性がいました。アンの死後、娘のアンナ・ジャービスは敬愛する母を偲んで教会で追悼式を行い、母が好きだった白いカーネーションを配ったのです。のちにアンナは「母の日」設立に尽力し、カーネーションは母の日のシンボルになりました。
カーネーションの花言葉
カーネーション全般の花言葉は「無垢で深い愛」です。これは母の日のシンボルとされたことに由来します。カーネーションは花色が豊富なためか、色別の花言葉が多いです。赤は「母への愛」、白は「純粋な愛」「私の愛は生きています」、ピンクは「女性の愛」「美しいしぐさ」、黄色は「軽蔑」、紫は「誇り」「気品」という花言葉がつけられています。
種類別の花言葉
カーネーションには「ムーンダスト」という特別な品種があります。日本の「サントリーフラワーズ」という会社と、オーストラリアの植物工学企業が共同開発した遺伝子組み換え技術によって、1995年に誕生した青紫色のカーネーションです。「永遠の幸福」という花言葉がつけられています。「開発が難しく、もし作出できたなら一生幸福になれる」という、研究者たちの長年の思いが由来です。
カーネーションの花言葉まとめ
- 全般の花言葉:「無垢で深い愛」
- 赤いカーネーションの花言葉:「母への愛」
- 白いカーネーションの花言葉:「純粋な愛」「私の愛は生きています」
- ピンクのカーネーションの花言葉:「女性の愛」「美しいしぐさ」
- 黄色いカーネーションの母言葉:「軽蔑」
- 紫のカーネーションの花言葉:「誇り」「気品」
- カーネーション・ムーンダストの花言葉:「永遠の幸福」
4月に咲く・咲いている花⑫スズラン
基本情報
学名 | Convallaria majalis |
科名 | キジカクシ科 |
属名 | スズラン属 |
原産地 | ヨーロッパ、東アジア、北アジア |
樹高・草丈 | 15cm~20cm |
開花時期 | 4月~5月 |
花色 | 白、ピンク、赤、黄色、紫 |
スズランの特徴
日本原産種もある草花
スズランは小さな鈴のような花と、濃い緑色の葉とのコントラストが美しい草花です。素晴らしい芳香があり、ヨーロッパ、東アジア、北アジアなど北半球の多くの地域に分布しています。日本原産種のスズランもありますが、ガーデニングで流通しているのは日本原産種よりも大型で丈夫なうえに香りも強い、ヨーロッパ原産種のドイツスズランです。
日本原産のスズランは、主に山野草として扱われているよ。高温多湿に弱くて育てにくいから、あまり流通していないんだ。
花は可憐だが毒性植物
スズランは株全体、特に花と根に毒を多く含む有毒植物です。誤飲すると嘔吐・頭痛・めまい・心不全・血圧低下・心臓麻痺などの症状を引き起こし、最悪の場合死に至ります。取り扱いには最大の注意を払いましょう。
スズランの花言葉
スズランの花言葉は「再び幸福が訪れる」「純潔」「純粋」「謙遜」です。「再び幸福が訪れる」は、北国の人たちにとっては、スズランの花が春の訪れの象徴花であることに由来します。「純潔」「純粋」は、ヨーロッパではスズランを聖母マリアの花と位置付けていることが由来です。種類別・色別の花言葉はありません。
スズランの花言葉まとめ
- 全般の花言葉:「再び幸福が訪れる」「純潔」「純粋」「謙遜」
- 種類別・色別の花言葉はなし
4月に咲く・咲いている花⑬菜の花
基本情報
学名 | Brassica napus(セイヨウアブラナ)/Brassica rapa var.nippo-oleifera(アブラナ) |
科名 | アブラナ科 |
属名 | アブラナ属 |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
樹高・草丈 | 50cm~80cm(放置すると100cmに達する) |
開花時期 | 2月~5月 |
花色 | 黄色、オレンジ、白、紫 |
菜の花の特徴
幅広く利用される春の草花
菜の花は固有の名前ではなく、アブラナ科アブラナ属の植物の総称です。これらの草花は春になると、野原や畑を黄色く染め上げます。その光景はまさに圧巻といえるでしょう。十分過ぎるほど見応えがある光景をつくる菜の花ですが、観賞用だけではなく食材や油糧としても利用されています。丈夫で繁殖力が旺盛な植物のため、増え過ぎに注意しましょう。
菜の花の花言葉
菜の花全般の花言葉は「快活」「明るさ」「豊かさ」「小さな幸せ」です。いずれも菜の花の明るい黄色の花色と、葉の緑とのコントラストの鮮やかさ、春の訪れを告げる花の代表格であることに由来します。
菜の花の花言葉まとめ
- 全般の花言葉:「快活」「明るさ」「豊かさ」「小さな幸せ」
4月に咲く・咲いている花⑭ラナンキュラス
基本情報
学名 | Ranunculus asiaticus |
科名 | キンポウゲ科 |
属名 | キンポウゲ属(ラナンキュラス属) |
原産地 | 中近東~ヨーロッパ南東部 |
樹高・草丈 | 30cm~50cm |
開花時期 | 3月~5月 |
花色 | 赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、紫、緑、複色 |
ラナンキュラスの特徴
カエルの名前を持つ春の花
ラナンキュラスは豊富な花色と、薄い花びらが幾重にも重なった豪華な咲き方から、フラワーアレンジメントで人気が高いです。繊細そうな見た目から栽培は難しそうに見えるかもしれませんが、実は病害虫に強い丈夫な植物でガーデニング初心者でも育てられます。ちなみにラナンキュラスという名前の語源はカエルです。この種の仲間の多くが湿った場所に自生していることに由来します。
ラナンキュラスの花言葉
ラナンキュラスの花言葉は「とても魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」「名声」「名誉」などです。これらの花言葉は、2つの伝説に由来します。色別の花言葉も多く、赤が「あなたは魅力に満ちている」、白は「純潔」、ピンクは「飾らない美しさ」、黄色は「優しい心遣い」、オレンジは「秘密主義」、紫は「幸福」です。
ラナンキュラスの伝説①
ギリシャ神話の時代、ラナンキュラスとピグマリオンという青年がいました。ラナンキュラスが金茶色の肌の不格好な男だったのに対してピグマリオンは美青年と対照的な2人でしたが、非常に仲がよかったと伝わっています。そんな2人はあるとき、美しい村娘コリンヌに同時に恋をしました。コリンヌは美青年のピグマリオンに恋したのです。2人の想いを悟ったラナンキュラスは、自分の想いを誰にも告げずに2人を祝福しました。
その後、ラナンキュラスは2人の前から黙って姿を消してシシリー島に渡り、そこで短い生涯を終えました。
姿を消した親友を案じたピグマリオンは、探し続けてようやく島にたどり着くけど、すでにラナンキュラスは亡くなっていたんだよ。
ラナンキュラスの墓のそばに咲いていた、彼の肌と同じ金茶色をした花が、ラナンキュラスの花だったのです。
ラナンキュラスの伝説②
中世時代、ヨーロッパのカトリック教会諸国は、聖地エルサレム奪還のために何度も遠征軍を派遣しました。これが「十字軍遠征」です。当時のフランス国王で名君と評判が高かったルイ9世に至っては、非常に敬虔なカトリック教徒だったため、2度の遠征を行いました。このルイ9世が国へ帰る際に、花好きな母のためにラナンキュラスの花を持ち帰ったという逸話が残されています。
ルイ9世は高潔な人格者という評判が高く、国も繁栄していたんだ。「名声」「名誉」「光輝を放つ」の由来は、ルイ9世だと言われているよ。
ラナンキュラスの花言葉まとめ
- 全般の花言葉:「とても魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」「名声」「名誉」
- 赤いラナンキュラスの花言葉:「あなたは魅力に満ちている」
- 白いラナンキュラスの花言葉:「純潔」
- ピンクのラナンキュラスの花言葉:「飾らない美しさ」
- 黄色いラナンキュラスの花言葉:「優しい心遣い」
- オレンジのラナンキュラスの花言葉:「秘密主義」
- 紫のラナンキュラスの花言葉:「幸福」
4月に咲く・咲いている花⑮ネモフィラ
基本情報
学名 | Nemophila menziesii |
科名 | ムラサキ科(ハゼリソウ科) |
属名 | ネモフィラ属(ルリカラクサ属) |
原産地 | 北アメリカ西部 |
樹高・草丈 | 10cm~20cm |
開花時期 | 4月~5月 |
花色 | 青、紫、白、複色 |
ネモフィラの特徴
早春の野原を青く染める草花
ネモフィラは北アメリカを原産とする一年草です。横に広がる性質とシンプルな小さい花を咲かせる性質から、広い場所で群生させると素晴らしい光景ができあがります。紫や白い花をつける品種もありますが、澄んだ青色が一般的です。早春の野原を青く染め上げる光景は見ごたえがありますよ。観光名所となっている場所もあるほどです。
ネモフィラの名所としては、茨城県の国営ひたち海浜公園や埼玉県の国営武蔵丘陵森林公園などが有名です。
寄せ植えにもおすすめ
丈夫であることに加えて横に広がって育つため、グラウンドカバーや寄せ植え向きの草花です。花が小さくて草丈も低く、花壇の縁取りにも向いています。広い場所を確保できない場合は、寄せ植えや花壇の縁取りにして楽しみましょう。
ネモフィラの花言葉
ネモフィラの花言葉は「どこでも成功」「可憐」「あなたを許す」です。「どこでも成功」は、ネモフィラの丈夫で旺盛な繁殖力に由来しています。「可憐」は小さくて可愛い花姿が由来です。種類別・色別の花言葉はありません。
ネモフィラの花言葉まとめ
- 全般の花言葉:「どこでも成功」「可憐」「あなたを許す」
- 種類別・色別の花言葉はなし
出典:写真AC