1月が旬の青野菜6:ネギ
ネギは古くから、風邪の予防や薬味として愛されてきました。主に、太く白い部分を主に使う白ネギと、細く全体が緑色をしている青ネギに分かれています。1月に食べ頃を迎えるのは主に白ネギで、寒さにさらされた白ネギは全体がギュッと甘く締まります。
学名 | Allium fistulosum |
和名 | ネギ |
旬 | 12月~2月(白ネギ)・2月~5月(青ネギ) |
白ネギも青いところまで使い切って
青ネギは主に、味噌汁やうどんの薬味として全体を使われます。一方白ネギは、主に白い部分を利用されます。ぶつ切りにして焼き物や煮物にする他、薄切りや千切りで薬味にもなります。白ネギの緑色の部分は廃棄されがちですが、強い香りがあるため青ネギと同じような食材として使えます。
白ネギのナムルのレシピ
- 1:白ネギの青い部分を、斜め薄切りに刻みます
2:ザルにネギを入れ、お湯を全体にまんべんなく注ぎます
3:めんつゆとごま油を混ぜた中にネギを漬け、30分ほど置きます
4:すりごまをかけて完成です
1月が旬の青野菜7:かつお菜
かつお菜は、高菜の仲間です。高菜とは違い辛味がなく、旨味が濃いのが特徴です。かつおだしを使わなくても味噌汁の出汁が出る、というところからかつお菜と名付けられました。全国的にはマイナーですが、福岡では古くからお正月用に愛されてきた食べ物の一つです。
学名 | Brassica junce |
和名 | カツオナ |
旬 | 12月~1月 |
煮物にするほか福岡ではお雑煮の定番
福岡では、お正月のお雑煮の定番としてかつお菜が多く生産されています。一方、お正月が過ぎてしまえば値段が安いため、その後は煮物として利用されることが多くなります。油との相性がよい他、旨味が非常に濃いので、調味料も多めにしてしっかりした味付けにするのがおすすめです。
かつお菜と油揚げの煮物のレシピ
- 1:油揚げを油抜きし、短冊切りにします
2:かつお菜は固めに茹で、一口大に切ります
3:鍋に油揚げ・だし汁・醤油・砂糖・みりんを入れ、沸騰したら中火にして1分ほど煮込みます
4:かつお菜を加え、更に3分ほど煮込めば完成です
1月が旬の根野菜1:大根
冬に食べ頃を迎える根菜と言えば、やはり大根でしょう。生でも加熱しても美味しく食べられ、更に保存性も高いのが人気の秘訣。低カロリーながらボリュームがあり、更に消化を良くするジアスターゼが豊富なので、ダイエットにもおすすめの食材です。
学名 | Raphanus sativus |
和名 | ダイコン |
旬 | 11月~2月 |
冬の大根は煮崩れしにくく柔らかい
夏の大根は繊維が固く辛味が強いため、食べ方としては薬味が向いています。一方冬の大根は、柔らかく甘みが増す上に煮崩れしにくくなります。そのため、煮物で食べるのが一番おすすめです。また、辛味の少なさからサラダにも向いています。
大根の煮物のレシピ
- 1:大根は皮をむき、厚めの半月切りにします
2:米の研ぎ汁を使って、大根を下茹でします
3:柔らかくなったら取り出し、流水でよく洗います
4:きれいな鍋に戻したら、かぶる程度の水・酒・みりん・砂糖・醤油を入れて火にかけます
5:沸騰したら落し蓋をして、弱火で20分ほど煮れば完成です
1月が旬の根野菜2:れんこん
れんこんは、蓮の地下茎です。花が咲くのは夏なので寒い季節にはあまり目立ちませんが、泥の下では栄養を蓄えたれんこんが食べ頃になっています。古くから、穴が空いていることで見通しがいい縁起ものとされ、お正月の定番食材の一つとして利用されてきました。
学名 | Lotus root |
和名 | レンコン |
旬 | 9月~3月 |
油や醤油との相性が抜群
れんこんは脂肪分を含まないため、油との相性が非常にいいです。秋のれんこんは柔らかいため、揚げ物などにむいています。一方冬のれんこんは、身がしまっているので煮物向きです。特にお正月のお煮しめには欠かせないことからもわかるように、鶏肉との相性は抜群です。
れんこんのきんぴらのレシピ
- 1:れんこんは輪切り、ないし半月切りにします
2:フライパンに胡麻油を炒め、種をとった鷹の爪とともにれんこんを炒めます
3:色が変わってきたら、砂糖・みりん・醤油を加えます
4:煮詰まってきたらすりごまを加えて完成です
出典:写真AC