栽培しやすい夏野菜④ミニトマト
夏野菜といえば冷やしたトマトを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。トマトには大きく分けて大玉トマトと中玉トマト、ミニトマトがありますが、その中でもミニトマトは簡単で育てやすく、家庭菜園初心者の方にもおすすめです。最近では赤色以外にも黄色やオレンジ、ピンクなどさまざまな色がありますので、複数の種類を組み合わせて育ててみてはいかがでしょうか。
トマトの育て方
植え付け
苗の植え付けは5月中に行います。苗の上から1段目の花が2~3個咲きだす頃が植え付けの適期で、早すぎると過繁茂になり、病害虫が発生しやすくなりますので、必ず適期に植えるようにしてください。50cmの株間を空けて植え付け、苗が倒れないように仮の支柱を立てましょう。
脇芽摘み
ミニトマトの栽培で重要なのが脇芽摘みです。脇芽が多いと栄養が分散し、実が十分にならなくなってしまいます。そこで、脇芽はなるべく小さいうちに摘み取りましょう。また摘み取る際はハサミを使用すると、ウイルスが移る可能性もあるので、必ず指で摘み取ってください。
収穫
実が真っ赤になったら、いよいよ収穫です。せっかく家庭菜園で育てるのであれば、真っ赤に完熟したものを収穫するのがおすすめです。しかし、過熟したものは割れやすいため、収穫の時期を見逃さないようにしてください。赤以外の種類ものは、事前に収穫に適した時期や色を確認しておきましょう。
- 苗を植えるタイミングを守る
- こまめに脇芽を摘む
- 収穫時実を見逃さない
栽培しやすい夏野菜⑤マクワウリ
マクワウリは名前の通りウリ科の野菜で、メロンの仲間です。夏のデザートに欠かせないメロンやスイカは育てるのに少しコツがいりますが、マクワウリは家庭菜園でも簡単で育てやすいです。味もメロンと遜色ありませんので、ぜひ育ててみてください。
マクワウリの育て方
植え付け
5月中旬~6月頭頃の十分に暖かくなったころに苗を植え付けます。マクワウリには追肥をしないので、植え付けの前に十分な化成肥料を施しておきましょう。株間60cmを空けて苗を植え付け、寒い日があるようであればホットキャップをして保温をしておくと安心です。
座布団敷き
マクワウリは果皮が薄く、雨が続くと地面に接した部分が痛み、そこから害虫が入って腐食が広がりやすくなります。そこで、小さなうちから土との設置を防ぐ「座布団」を敷いておくと収穫量も増えます。座布団は市販の物でもいいですし、食品が入っていた発泡トレーを再利用しても大丈夫です。
収穫
受粉してから約40日ほどで食べられるようになります。完熟したものを見分けるには、実を持ち上げた時に簡単に蔓から外れるかどうかです。また、甘い香りがするのも判断のポイントです。マクワウリは追熟できないので、しっかりと見極めて収穫しましょう。
- 元肥をしっかり施してから植える
- 果実が小さなうちから座布団を敷く
- しっかりと完熟したものを収穫する
栽培しやすい夏野菜⑥ショウガ
ショウガは葉ショウガ、根ショウガと収穫時期によってさまざまな形で利用できます。大量に消費するものではないですが、栽培しておくと何かと利用価値のある野菜なのでおすすめです。栽培には少しコツがいりますが、ポイントさえ押さえれば簡単ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
ショウガの育て方
植え付け
種ショウガの植え付けは4月中旬~5月中旬です。ショウガは植える前に「芽出し」をしておきます。発泡スチロールなどに土を入れて種ショウガを埋め、暖かい場所に置いておくと芽が出てきます。芽が出たら大きなものは2~3個に割り、小さなものはそのままで芽を上にして浅く植えましょう。植え付け後は保温のためにもみ殻や藁などをかけておくと生育が早まります。
追肥と土寄せ
本葉が2~3枚になったら株元に化成肥料をまいて、その上に土をかけるように土寄せを行います。そこから1か月後、同じように追肥と土寄せを繰り返します。しっかりと土寄せをしないと乾燥してしまい、生育に影響が出るので注意してください。
葉ショウガの収穫
お酒のおつまみとしておなじみの葉ショウガは、根茎が充実し始める7月上旬~8月中旬まで収穫できます。早採りなのでまだ柔らかく瑞々しいショウガを楽しめます。もちろんショウガ独特の香りや辛さも味わえますので、生育状況の確認と共に掘ってみるのもおすすめです。
根ショウガの収穫
9月の終わり~10月に入ると生育が止まり、葉先が黄色くなってきますので、いよいよ収穫となります。しばらくはそのままでもよいですが、地温が下がると腐るので、霜が降りるまでにはすべて彫り上げましょう。折れやすいので、引き抜かずにスコップで土ごと掘り起こしてください。
- 芽出しをしてから、浅めに植える
- 2回の土寄せをして、株元の乾燥を防ぐ
- 7月~8月に葉ショウガの収穫をする
- 根ショウガは土ごと掘って収穫する
まとめ
初心者の方にもおすすすめの育てやすい夏野菜を6種紹介しました。採りたての夏野菜はとてもみずみずしいです。スーパーなどで購入するものとは一味違ったおいしさがあるので、ぜひ家庭菜園で各夏野菜の栽培を楽しんでみてください。
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出典:写真AC