秋から翌年の初夏まで咲き続ける花【開花時期:11月~翌年初夏まで】5選
秋から冬、冬から春へと季節を跨いで咲き続けるたくましい花たち。カラフルに花壇を彩るのはご存じのガーデニングの名パートナーばかりです。あまりにも長い花期に、こんなに咲きっぱなしで大丈夫?と不安になるかもしれませんが、花柄をこまめに摘み取り、過ごしやすい環境を整えてあげることで、よりたくさんの花を咲かせてくれることでしょう。
①プリムラ・ジュリアン
学名 | Primula julian |
別名 | 西洋桜草 |
分類 | サクラソウ科サクラソウ属:多年草(一年草扱い) |
花期 | 11月~翌年4月 |
草丈:花色 | 8~15cm:白、ピンク、赤、紫、黄色、複色 |
花言葉 | 青春の喜びと悲しみ |
春の季節をイメージさせるプリムラ・ジュリアンですが、秋から春までの長い期間を咲き続けてくれるガーデナーの強い味方です。本来は多年草なのですが、暑さに弱いため一年草扱いになっています。種まきは5~7月ごろが適性時期です。花壇や鉢植えで色とりどりの花を楽しんでください。
②パンジー:ビオラ
学名 | パンジー:Viola tricolor var. hortensis |
ビオラ:Viola × Wittrockiana | |
別名 | 三色菫(サンシキスミレ) |
分類 | スミレ科スミレ属:一年草 |
花期 | 11月~翌年5月 |
草丈:花色 | 10~30cm:白、ピンク、赤、オレンジ、紫、複色 |
花言葉 | パンジー:もの思い、思い出、平穏、心の平和 |
ビオラ:少女の恋、私を思って、小さな幸福 |
パンジーとビオラは、秋、冬、春と3つの季節を咲き続けてくれるガーデニングの大定番植物です。寄せ植え用に手軽なポット苗で購入するのもよいですが、大量に植え付けたいのであれば種まきからのスタートをおすすめします。園芸上、花径5cm以上がパンジーで4cm以下がビオラとよばれてきましたが、学術的には明確な定義は決まっていません。
ボタ爺
③カレンデュラ・冬知らず
学名 | Calendula arvensis |
別名 | ヒメキンセンカ、冬咲きカレンデュラ |
分類 | カレンデュラ属:一年草 |
花期 | 11月~翌年5月 |
草丈:花色 | 10~20㎝:オレンジ |
花言葉 | 悲嘆、悲しみに耐える、暗い悲しみ |
花期の長さもさることながら「冬知らず」は種まきしなくてもこぼれ種で勝手に増えていく強健さです。花壇からあふれんばかりに成長していく姿は、ものぐさガーデニングの強い味方ですね。本来の種まきの適性時期は9月上旬~下旬です。
④オステオスペルマム
学名 | Osteospermum |
別名 | アフリカンデージー |
分類 | キク科オステオスペルマム属:多年草(亜低木) |
花期 | 11月~翌年6月 |
草丈:花色 | 40~80㎝:白、ピンク、黄、薄紫 |
花言葉 | 元気、無邪気、変わらぬ愛、健やかな |
季節的には春のイメージの強いオステオスペルマムですが、秋から咲き始め、花壇の一角を我が物顔で埋め尽くす勢いには圧倒されてしまいます。同じ性質の株を育てるのなら、種まきよりは株分けや挿し木のほうがよいでしょう。鉢植えでも花壇でもOKのガーデニングの人気者です。
⑤ユリオプスデージー
学名 | Euryops pectinatus |
別名 | ユリオプス・ペクチナータス |
分類 | キク科ユリオプス属:常緑低木 |
花期 | 11月~翌年7月 |
草丈:花色 | 90~100cm:黄 |
花言葉 | 円満な関係、夫婦円満、明るい愛 |
咲いていない季節のほうが珍しいのではないかと思われるユリオプスデージーは、枝が木質化して低木状に育ちます。暖地では楽に冬越しできるので見かける機会も多いのではないでしょうか。葉は細かい毛が生えているためシルバーリーフのようにも見えます。
まとめ
秋に咲く花の一覧をご紹介してきましたが、北海道から沖縄まで縦に長い日本では開花時期も変わってきますので参考になさってください。また、種があまり流通していない品種も多いのですが、運よく花の終わりに出会えたら、種を取って種まきから挑戦してみるのもよいかもしれませんね。花いっぱいの秋のガーデニングをぜひ楽しんでください。
パンジーとビオラの中間種を「パノラ」と呼ぶこともあったんじゃが、今は「大きいビオラ」「小さいパンジー」などの呼び方が一般的なんじゃよ。