オージープランツ・中木の品種4選
中木の品種①ピンクッション
ピンクッションの名前は、開花した状態が針山のように見えるところから名付けられました。針のような部分のひとつひとつが小花です。鉢植えとしておしゃれなプレゼントに向いています。原産地は南アフリカですが、日本への輸入はオーストラリアから入ってくるものが主流です。
学名 | Leucospermum |
別名 | レウコスペルマム |
分類 | ヤマモガシ科レウコスペルマム属:中木 |
樹高 | 2~3m |
花色:花期 | ピンク、赤、橙、黄、複色:3~5月 |
耐寒暑性 | 耐寒性:やや弱い 耐暑性:強い |
中木の品種②ブラシノキ
真っ赤なボトルブラシがたくさん樹から生えているように見えるブラシノキは、暖地では庭木としてもよく見られるようになりました。地植えの場合、完全に根付く2年目あたりまでは土が乾いたら水やりをし、その後は降雨のみで乾燥気味に育ててください。日当たりのよい場所で育てると花つきがよくなります。
学名 | Callistemon |
別名 | カリステモン、キンポウジュ、ハナマキ |
分類 | フトモモ科マキバブラシノキ属:常緑中木 |
樹高 | 1~3m |
花色:花期 | 白、ピンク、赤:5月上旬~下旬 |
耐寒暑性 | 耐寒性:やや弱い 耐暑性:強い |
中木の品種③リューカデンドロン
花弁のような苞葉を楽しむリューカデンドロンは、形状や色彩も豊富で切り花としておしゃれなアレンジを演出できます。比較的寒さにも強いので、暖地では庭植えにするのもよいでしょう。ハイセンスな庭づくりを楽しんでください。
学名 | Leucadendron |
別名 | 銀葉樹(ギンヨウジュ) |
分類 | ヤマモガシ科レウカデンドロン属:常緑中木 |
樹高 | 1~10m |
花色:花期 | 白、ピンク、赤、橙、黄、緑、茶、複色:5~8月 |
耐寒暑性 | 耐寒性:普通 耐暑性:強い |
中木の品種④ワラター
品種改良によって新種が増えたワラターは、ニューサウスウェールズ州の州花でもあります。通信販売などで鉢植えも近年流通するようになりましたが、切り花として輸入されるものが主流です。
学名 | Telopea |
別名 | テロペア |
分類 | ヤマモガシ科テロペア属:常緑中木 |
樹高 | 3m |
花色:花期 | ピンク、赤、橙、緑:4~5月 |
耐寒暑性 | 耐寒性:普通 耐暑性:強い |
オージープランツ・高木の品種4選
高木の品種①ユーカリ・ポポラス
オーストラリアといえばユーカリが有名ですが、なかでも常緑でハート形の葉がおしゃれなユーカリ・ポポラスは人気の高い品種です。日陰で育てると徒長するので、なるべく日当たりのよい場所で乾燥気味に育てましょう。
学名 | Eucalyptus polyanthemos |
別名 | ユーカリ・ポリアンセモス、ポポラスベリー |
分類 | フトモモ科ユーカリ属:常緑高木 |
樹高 | 20~25m |
耐寒暑性 | 耐寒性:強い(-6℃) 耐暑性:強い |
高木の品種②ワトル
日本ではミモザと呼ばれるのが一般的ですが、オーストラリアでは黄色の花を咲かせる品種をゴールデン・ワトルと呼び、国花としています。ワトルの種類はオーストラリアだけでも500種ほどあり、木材や薪、種子をブッシュフードとするなど、人々の身近な場面で活用されています。
学名 | Acacia baileyana |
別名 | ミモザ、ギンヨウアカシア |
分類 | マメ科アカシア属:常緑高木 |
樹高 | 5~10m |
花色:花期 | 黄:3~4月上旬 |
耐寒暑性 | 耐寒性:普通 耐暑性:強い |
高木の品種③メディカルティーツリー
常緑の葉に抗菌作用があり、精油の原料となるメディカルティーツリーは、とても育てやすい初心者向きの植物です。オージープランツには珍しく耐寒性の強さが魅力ですが、水切れに弱いので注意が必要です。
学名 | Melaleuca alternifolia |
別名 | メラレウカ |
分類 | フトモモ科メラレウカ属:半耐寒性常緑低木 |
樹高 | 10~15m |
花色:花期 | 白:4~9月 |
耐寒暑性 | 耐寒性:普通(-5℃) 耐暑性:強い |
高木の品種④クリスマスブッシュ
クリスマスブッシュは白い花ですが、咲き進むにつれて萼の部分がオレンジピンクに色づきます。オーストラリアでは花弁のように見える萼の色づく時期が、ちょうどクリスマスのころに当たることからクリスマスブッシュと名付けられました。
学名 | Ceratopetalum gummiferum |
別名 | ー |
分類 | クノニア科ケラトペタルム属:常緑高木 |
樹高 | 1~10m |
花色:花期 | 白→オレンジピンク(萼):5~6月 |
耐寒暑性 | 耐寒性:普通 耐暑性:普通 |
オージープランツを使いこなそう!
日本とはまったく環境の違うオーストラリアで育つオージープランツ。日本の多湿な気候で育てるにはむずかしい植物ですが、できるだけオーストラリアに近い環境を作ることが、うまく育てるポイントです。鉢植えなどで乾燥気味に管理し、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
オージープランツの育て方のポイント
- 耐寒性は低いため、鉢植えで管理し、冬季は温かい場所で管理する
- 多湿や雨に弱いため、雨のかからない場所で管理する
- 日当たりのよい場所で育てると花つきや株全体がしっかりとする
- 乾燥気味に育てる(ティーツリーを除く)
- オージープランツはリン酸系肥料に弱い品種が多いので注意する
出典:写真AC