ビーツってどんな味?臭い・食感などの特徴やおすすめの食べ方を紹介!

ビーツってどんな味?臭い・食感などの特徴やおすすめの食べ方を紹介!

ビーツは日本ではなじみが薄く、味や食べ方など不明な点も多い野菜です。しかし、近年は栄養価の高さが注目されています。その効果は「飲む血液」「奇跡の野菜」と呼ばれているほどです。ビーツの味や臭いなどの特徴、食べ方やレシピ、ビーツに似てる野菜を解説します。

記事の目次

  1. 1.ビーツとは
  2. 2.ビーツの味は?
  3. 3.ビーツの特徴
  4. 4.ビーツの食べ方
  5. 5.ビーツのおすすめレシピ4選
  6. 6.ビーツに似てる野菜
  7. 7.ビーツの甘味を堪能しよう

ビーツとは

出典:写真AC

ビーツはヒユ科アカザ亜科フダンソウ属の野菜です。日本ではあまりなじみがないですが、欧米ではポピュラーな野菜として日常的に食べられています。特にロシアやウクライナなどの東欧諸国では、伝統料理の代表格「ボルシチ」に欠かせない食材として重視されている野菜です。ビーツの見た目はカブや大根に似ていますが、植物学上はホウレン草の仲間になります。

ビーツは日本ではややマイナーな野菜ですが、ヨーロッパ、特にロシアや東欧ではよく食べられている野菜なんですよ。

テンサイ糖の原料である野菜のテンサイも、ビーツの仲間なんだよ。

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基本情報

園芸部類 野菜
形態 根菜(葉も食用になる)
樹高・草丈 40cm前後
花の色 緑色
耐寒性 普通
耐暑性 弱い
特性・用途 食用、葉も根も食べられる
栽培の可否 可(生育適温は15℃~21℃で冷涼地向け)

名前の由来

ビーツの英語名は「table beet(テーブルビート)」「beetroot(ビートルート)」あるいは単に「beet(ビート)」といいます。日本で定着している「ビーツ」は複数形の「beets」です。なぜ日本での呼び名が複数形なのかは、よくわかっていません。ビーツの和名は「火焔菜(カエンサイ)」といいます。鮮やかな赤い色が由来です。

ビーツの味は?

出典:写真AC

ビーツは甘い野菜です。ビーツには砂糖の主成分でもある甘味成分ショ糖が含まれています。ビーツは糖度のみでいえば、イチゴの糖度の平均値と同程度と評されるほど甘味が強いです。特に加熱調理するとビーツ特有の臭いが和らぎ、食感もやわらかく優しい甘い味わいになります。

ビーツの特徴

特徴①カブに似てる赤い根

ビーツの特徴で真っ先にあげられるのは、カブに形が似てる赤い根です。若葉にも赤い筋が入っています。ビーツの赤い色は赤紫色の色素「ベタシアニン」と黄色の色素「ベタキサンチン」によるものです。この2つは総称して「ベタライン色素」と呼ばれることもあります。

ビーツには複数の品種がありますが、品種によってベタライン色素のバランスが異なる特徴があるんですよ。

ビーツというと赤色が一般的だけど、黄色やオレンジ色をした品種もあるよ。色素のバランスによって色が変わるんだ。

特徴②甘味が強い根

ビーツは根も葉も食べられる野菜ですが、おもに食用とするのは根の部分です。ビーツの根は、鮮やかな赤い色とカブや大根に似てる形状を特徴とし、甘い味がします。調理する際はまめに味を見ながら、調味料を加減して味付けしていきましょう。

特徴③葉を食べるなら若葉

ビーツは葉も食べられます。特にビーツの若葉は緑色に赤い筋が入っている様子が美しく、サラダにするとよく映えます。一方、大きく育った葉も食用は可能です。しかし、味にクセが出てくるため、一般的には若葉ほど食べられていません。

特徴④土臭い

ビーツには「土臭い」と評される独特の臭いがあります。特に生で食べるときに感じられる臭いです。生のビーツは歯ごたえがあってシャキシャキしています。初めて食べる場合は、独特の臭いと食感に驚く方もいるでしょう。ビーツの臭いは加熱するとやわらぎます。生が苦手な場合は加熱したものを食べましょう。

特徴④日本のスーパーでは見かけない

Photo byStockSnap

ビーツは日本ではなじみが薄く、あまり流通していません。そのためスーパーなどの野菜売り場で見かけることは、ほとんどないでしょう。国内では北海道、長野県、埼玉県、茨城県、熊本県などで生産されていますが生産量は少なく、道の駅や直売所、通販などで扱っている程度です。ただし、カルディや成城石井などの海外輸入スーパーで、ビーツの缶詰を購入できます。

特徴⑤収穫時期は年2回

フリー写真素材ぱくたそ

ビーツは年2回、3月と8月に種まきができます。そのため収穫時期も年2回です。3月にまいたものは6月~7月、8月にまいたものは11月~12月に収穫できます。種まきから2カ月~3カ月で収穫できる成長の早さも、ヨーロッパで人気がある理由でしょう。輸入物のビーツは缶詰や真空パックなど長期保存できる商品に加工されることが多いため、通年出回っています。

特徴⑥栄養豊富な野菜

出典:写真AC

ビーツは非常に栄養豊富な野菜で、「飲む血液」「食べる輸血」「奇跡の野菜」と呼ばれているほどです。リン、ナトリウム、カリウムなどのミネラル分を豊富に含むほか、食物繊維、オリゴ糖、ビタミンA、C、B6、葉酸など、多種類の貴重な栄養素を含んでいます。赤紫色素のベタシアニンも非常に高い抗酸化作用を持つ成分です。

ビーツの栄養効果の高さは、古くから知られていました。古代ローマ人は発熱や便秘の治療にビーツを用いていたんですよ。

注目の栄養素硝酸塩

ビーツに含まれている多くの栄養素のなかで、特に注目されているのが硝酸塩(しょうさんえん)です。硝酸塩は体内で亜硝酸塩に変換され、さらにNO(一酸化窒素)に変換されます。NOは食事や運動によって体内で生成され、血管拡張作用を持つ成分です。血圧を下げて筋肉への酸素と栄養の供給を増加させる働きがあります。血管や筋肉、臓器などの組織器官の健康の維持に欠かせません。

NOの体内生産量は加齢に比例して減少してしまうんだ。だからビーツのように硝酸塩を豊富に含む食材の摂取は重要なんだよ。

次は「ビーツの食べ方」ですよ。

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ビーツの食べ方

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