アボカドの保存の仕方
アボカドは、収穫後に徐々に追熟していく果物です。買ってすぐ食べずに置いておくと、追熟が進みすぎることがあるので、保存方法には気をつけなければいけません。まだ食べ頃でないアボカドを、上手に追熟させる保存方法もありますよ。正しく用途にあった保存方法を選ぶことが大切です。
保存の仕方①常温保存
まだ熟しきっていないアボカドを買った場合、常温保存で追熟させましょう。日の光が当たらず、15℃以上の場所に数日置いておきます。触ると弾力があり柔らかいくらいがちょうど食べ頃ですよ。具体的な保存期限はありませんが、食べ頃になったらすぐに使うか、別の保存方法に切り替えましょう。
追熟は果物と一緒に
リンゴやバナナなどの果物と一緒に置いておくと、早く熟成が進みます。これは、植物ホルモンの一種であるエチレンガスの効果によるものです。エチレンガスは、植物の熟成を促す効果があるため、アボカドの追熟も進みやすくなるのです。ある程度の通気性も必要なため、一緒にビニール袋に入れて、口は軽く閉じる程度にしておきます。
保存の仕方②冷蔵保存
食べ頃のアボカドは、冷蔵庫で保存します。15℃未満の環境では追熟速度が遅くなるためです。ただし、5℃を下回ると低温障害を起こしやすくなることから、野菜室に保存しましょう。また、乾燥に非常に弱いので、ビニール袋に入れて口を軽く閉じておきます。保存期限は4~5日です。
半分だけ使うときは変色止めをする
切ったアボカドを半分だけ使ったときは、断面の変色止めをしてから保存します。切り口にレモン汁を塗って、ラップをぴったりと貼り付けたら、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。また、種がない側は傷みやすくなるので、種がついている側を保存しましょう。切ったアボカドの冷蔵保存期限は、1~2日です。
保存の仕方③冷凍保存
アボカドは、冷凍保存もできます。半分に切って種を取り、皮をむいて、さらに食べやすい大きさに切ります。レモン汁を全体にまぶしたら、ジッパー付き袋で冷凍しましょう。このとき、できるだけ袋の中に空気が残らないようにするのがおいしさを長持ちさせるポイントです。保存期限は1カ月です。
ペースト状にすると便利
冷凍保存をする際、切るのではなくつぶしてペースト状にしておくのもおすすめです。ペーストにして平らにすると変色しにくく、解凍も早くなります。つぶしたペーストにレモン汁を加え、ジッパー付き袋に入れて保存します。このとき、好みの調味料を加えておくと、解凍してすぐ食べやすいですよ。
アボカドをおいしく食べるポイント
アボカドは栄養豊富で、美容や健康にいい成分が豊富に含まれています。そのため積極的に食べたいものですね。しかし、いざ食べようとしたらまだ硬すぎたり、逆に柔らかすぎたりと食べ頃でないこともしばしばあります。
熟成しすぎたものはワカモレに
熟れすぎたアボカドは、ワカモレにするのがおすすめです。ワカモレはメキシコ料理の一種で、つぶしたアボカドをトマトや玉ねぎなどと一緒に和えた料理です。アボカドの濃い緑色で、食卓を華やかにしてくれます。トルティーヤやクラッカーとあわせたり、肉料理に添えたりするのがおすすめです。
まだ固いときには加熱する
使おうとしたアボカドにまだ固さがあるときは、加熱するのがおすすめです。一口大に切って卵と炒めたり、半分に切ったものをトースターで焼いてグラタンにしたりすると、簡単でおいしく食べられます。また、てんぷらにして塩を振るのもおすすめです。中まで火が通ったアボカドは、とろりと柔らかいので美味しいですよ。
電子レンジでも柔らかくできる
アボカドをサラダに使いたいのにまだ熟れていなかった、というときには、電子レンジを使って柔らかくできます。半分に切って種を取り、切り口にぴったりトラップをしてから電子レンジで1分加熱します。まだ固さが残っているようなら、追加でもう1分温めてください。皮を流水に当てて粗熱をとったらできあがりです。
見分け方を知っておいしいアボカドを食べよう!
アボカドは、森のバターと呼ばれるほど脂肪や栄養を豊富に含んでいる果物です。しかし鮮度を見分けることが難しく、おいしいアボカドを選ぶためにはコツが必要です。全体の色や皮のほか、ヘタの状態や形などをよく確認して、おいしくて柔らかいアボカドを選びましょう。もし固さが残っているときには、リンゴやバナナを使って追熟することで美味しく食べることができますよ。
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出典:写真AC