女の子の名前に使える花・植物:夏編
女の子にもエネルギッシュな名前を
ここからは、夏の季節に咲く・咲いている花・植物の名前を紹介します。夏といえば肌を焼くほど照りつける強い陽光、濃い緑と色鮮やかな花など、爽快で強いエネルギーに満ちた季節というイメージが強いですね。夏生まれの赤ちゃんに、「夏の季節のような、爽やかでエネルギッシュな名前を」と願う親も多いでしょう。
夏の季節の花・植物の名前⑤ひまわり(向日葵)
ひまわりの特徴
夏を代表する花といえば、よく名前があがるのがひまわりです。高い草丈、太陽を思わせる大きな花と、すべてが「夏の花」のイメージにピッタリですね。実際に多くの絵画や映画で、夏の象徴花として登場しています。観賞用の品種の他、種を食べる食用品種、種から油を採取する油糧用品種もあります。
ひまわりの花言葉
ひまわりの花言葉は「あなただけを見つめている」「愛慕」「熱愛」「崇拝」「偽りの富」です。「あなただけを見つめている」「愛慕」「熱愛」は、ひまわりの花が太陽に向かって咲くと信じられていたことと、ギリシャ神話で、太陽神にかなわぬ恋をした結果、ひまわりの花に姿を変えた水の精の悲恋話に由来しています。
「崇拝」の花言葉は、太陽信仰が盛んだった古代ペルーの帝国では、ひまわりの花も大切にされていたことが由来です。
そして「偽りの富」は、古代ペルーの帝国がスペインに滅ぼされてしまった悲劇に由来しているんだよ。
ひまわりの花言葉まとめ
- ひまわり全般の花言葉:「あなただけを見つめている」「愛慕」「熱愛」「崇拝」「偽りの富」
ひまわり(向日葵)を用いた名前
「向日葵(ひまわり・ひまり)」と、そのままつけることもありますが、「日」や「陽」の漢字を使って、明るく元気なイメージを重視して名づけることが多いです。「日葵(ひまり)」「陽葵(ひなた・ひまり)」「日真葵(ひまり)」「向日(ひなた)」「葵黄(あおき)」「空葵(あき)」などがあります。
「ひまり」は、響きのよさと元気でかわいいイメージから、よく使われる名前です。平仮名で名づけることもあるんですよ。
ひまわり(向日葵)を用いた名前まとめ
- 向日葵(ひまわり・ひまり)
- 日葵(ひまり)
- 陽葵(ひなた・ひまり)
- 日真葵(ひまり)
- 向日(ひなた)
- 葵黄(あおき)
- 空葵(あき)
夏の季節の花・植物の名前⑥葵(あおい)
葵の特徴
葵はアオイ科の植物の総称です。種類によって開花時期も異なっています。ここで紹介する葵は「タチアオイ(立葵)」といって、梅雨時から夏にかけて開花するのが特徴です。「葵(あおい)」は言葉の響きがよいことと、上記のひまわり(向日葵)のように、他の植物の名前にも入っていることなどから、人名にもよく使用される漢字となっています。
葵の花言葉
葵(タチアオイ)の花言葉は「大望」「野心」「豊かな実り」「気高く威厳に満ちた美」です。「大望」「野心」「豊かな実り」の花言葉は、葵がたくさんの実をつけることに由来しています。「気高く威厳に満ちた美」は、茎を高くまっすぐに伸ばし、その先に鮮やかな花をつける花姿が由来です。
葵(タチアオイ)の花言葉まとめ
- 葵全般の花言葉:「大望」「野心」「豊かな実り」「気高く威厳に満ちた美」
葵を用いた名前
「あおい」という言葉の響きがよいため、そのまま「葵(あおい)」とつけるほか、漢字一字を加えて「葵生」または「葵衣」と書く場合もあります。その他「葵音(あおね)」「沙葵(さき)」「光葵(みつき・みき)」「夕葵(ゆうき・ゆあ)」「夢葵(ゆあ)」「朝葵(あさぎ)」など、柔軟な読み方で使用されていることが多いです。
葵は冬に咲く品種もあるし、季節に関係なく赤ちゃんの名前に使える花として、人気があるんだよ。
葵を用いた名前まとめ
- 葵(あおい)
- 葵生(あおい)
- 葵衣(あおい)
- 葵音(あおね)
- 沙葵(さき)
- 光葵(みつき・みき)
- 夕葵(ゆうき・ゆあ)
- 夢葵(ゆあ)
- 朝葵(あさぎ)
夏の季節の花・植物の名前⑦百合(ゆり)
百合の特徴
百合は優雅で気品に満ちた花姿と、素晴らしい芳香から人気の高い花です。キリスト教でも、白い百合が聖母マリアの象徴花として大切に扱われてきました。百合の原種は非常に多く、日本原産の百合だけでも15種類存在します。日本原産種は美しいものが多いため、品種改良で大いに利用されました。
百合の花言葉
百合全般の花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」です。「威厳」は百合の堂々とした花姿に由来しています。色別の花言葉があり、白い百合は「純潔」「威厳」、赤とピンクの百合が「虚栄心」、黄色い百合が「陽気」「偽り」、オレンジの百合が「華麗」「愉快」「軽率」です。白い百合の「純潔」は、白い百合が聖母マリアの処女性を象徴する花とされたことに由来しています。
百合の花言葉まとめ
- 百合全般の花言葉:「純粋」「無垢」「威厳」
- 白い百合の花言葉:「純潔」「威厳」
- 赤・ピンクの百合の花言葉:「虚栄心」
- 黄色い百合の花言葉:「陽気」「偽り」
- オレンジの百合の花言葉:「華麗」「愉快」「軽率」
百合を用いた名前
そのまま「百合(ゆり)」と名づけることもありますが、「早百合(さゆり)」「真百合(まゆり)」「百合花(ゆりか)」「百合愛(ゆりあ)」「美百合(みゆり)」など、他の漢字と組み合わせることも多いです。また、英語名の「リリー(Lily)」も言葉の響きがよいため、「凛々(りり)」「凛々花(りりか)」というふうに使用されています。
百合を用いた名前まとめ
- 百合(ゆり)
- 早百合(さゆり)
- 真百合(まゆり)
- 百合花(ゆりか)
- 百合愛(ゆりあ)
- 美百合(みゆり)
- 凛々(りり)
- 凛々花(りりか)
夏の季節の花・植物の名前⑧蓮(はす)
蓮の特徴
夏に入ると泥水から清らかな花を咲かせる蓮の花は、仏教では「極楽浄土に咲く花」とされ、神聖な花として大切に扱われてきました。根茎が食用可能なため、根茎(蓮根)を収穫するための食用種と、花を愛でる観賞用の品種の2種類に大別されています。植物としての歴史は非常に古く、2000年以上前の種子から発芽・開花したという珍しい品種も存在します。
古代の種子から発芽・開花した珍しい蓮は「大賀蓮」と名づけられ、天然記念物に指定されています。
「大賀」という名前は、発芽・開花を成功させた植物学者の名字だよ。「二千年蓮」とも呼ばれているんだ。
蓮の花言葉
蓮の花言葉は「清らかな心」「神聖」「救ってください」「雄弁」「離れゆく愛」「沈着」「休養」です。「清らかな心」は、泥水の中から美しい花を咲かせるという蓮の特徴に由来しています。「神聖」「救ってください」は、仏教で蓮が神聖視されていることが由来です。特に「救ってください」は、仏教に救いを求める人の気持ちを表しています。
雄弁な神に捧げられた花
「雄弁」は古代エジプト神話に登場する神オシリスが由来です。蓮は古代エジプトでも神聖な花とされ、オシリスに捧げられました。オシリスが雄弁で知られていたことから、「雄弁」という花言葉がつけられたのです。「離れゆく愛」は、数日で散ってしまう蓮のはかなさからつけられました。
蓮は古代中国では「俗人に染まらない君子の花」とされていたんだ。この言葉から「沈着」という花言葉がつけられたんだよ。
「休養」という花言葉は、朝に花開き、午後以降は花を閉じていく蓮の特性に由来しています。
蓮の花言葉まとめ
- 蓮全般の花言葉:「清らかな心」「神聖」「救ってください」「雄弁」「離れゆく愛」「沈着」「休養」
蓮を用いた名前
「蓮(れん)」という響きが、かっこいいことから「男の子の名前に使える花の名前」として人気です。もちろん、女の子にも人気がある花ですよ。「花蓮(かれん)」「純蓮(すみれ)」「蓮奈(れな)」「蓮夏(れんか)」「蓮音(はすね)」「蓮月(はづき)」などがあります。
「蓮(れん)」という言葉の響きはクールですが、他の漢字と組み合わせると、かわいい名前になりますよ。
蓮を用いた名前まとめ
- 蓮(れん)
- 花蓮(かれん)
- 純蓮(すみれ)
- 蓮奈(れな)
- 蓮夏(れんか)
- 蓮音(はすね)
- 蓮月(はづき)
女の子の名前に使える花・植物:秋編
紅葉と収穫の季節
秋は涼しくて過ごしやすい気候から、物事を集中して行うのに最適な季節といわれています。ゆえに「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」と呼ばれていますね。収穫期を迎える野菜や果物が多いことから「食欲の秋」ともいいます。植物のなかには紅葉して、花とはまた違う美しさを見せてくれるものもあるので、赤ちゃんに贈る素敵な名前のヒントに事欠かないでしょう。
秋の季節の花・植物の名前⑨楓(かえで)
楓の特徴
楓(かえで)は品種名ではなく、カエデ属の樹木の総称です。名前の由来は、葉の形がカエル(蛙)の手に似ていることから、最初は「かえるで(蛙手)」と呼んでいたのが変化して「かえで」になったといわれています。4月~5月に開花して実もつけますが、紅葉する葉のほうが観賞価値が高いため、秋が見頃の季節です。
楓の花言葉
楓の花言葉は「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」です。「大切な思い出」「美しい変化」は、秋に紅葉する楓の特性に由来しています。「美しい変化」はそのままの意味で、「大切な思い出」は、思い出として心に残るほどの紅葉の美しさを表す花言葉です。「遠慮」は秋の紅葉の圧倒的な美に対して、春に咲く花は小さく、あまり目立たないことに由来しています。
楓の花言葉まとめ
- 楓全般の花言葉:「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」
楓を用いた名前
言葉の響きがかわいいので、そのまま「楓(かえで)」とつけることもありますが、他の漢字と組み合わせることが多いです。「楓花(ふうか)」「楓香(ふうか・ほのか)」「遥楓(はるか)」「綾楓(あやか)」「優楓(ゆうか)」「楓音(かのん)」「楓那(かな)」などがあります。
楓を用いた名前まとめ
- 楓(かえで)
- 楓花(ふうか)
- 楓香(ふうか・ほのか)
- 遥楓(はるか)
- 綾楓(あやか)
- 優楓(ゆうか)
- 楓音(かのん)
- 楓那(かな)
秋の季節の花・植物の名前⑩紅葉(もみじ)
紅葉の特徴
紅葉(もみじ)は特定の樹木の呼称ではなく、秋になると紅葉する樹木全般を指す言葉です。ゆえに上記の楓も紅葉に含まれます。ただし園芸の世界では、葉の切れ込みの深さと切れ込みの数で分類しています。切れ込みが浅くて数が少ない品種を「楓」、そして葉の切れ込みが深くて数も多い品種が「紅葉」です。代表的な品種としては、イロハモミジがあげられます。
紅葉の花言葉
紅葉(イロハモミジ)の花言葉は「調和」「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」などがあります。「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」の由来は楓と同じです。「調和」の花言葉は、1つの木が紅葉し始めると、他の木も紅葉する性質に由来しています。
紅葉(イロハモミジ)の花言葉まとめ
- 紅葉全般の花言葉:「調和」「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」
紅葉を用いた名前
「紅葉」という名前は、「もみじ」以外にも「くれは」「いろは」「かえで」と読めるので、よく使用されます。特に「いろは」は言葉の響きがかわいいので、他にも「彩葉」「色葉」と表記を変えたり、そのまま「いろは」と平仮名で使用されることが多いです。また、「紅音(あかね)」「咲紅(さく)」「紅李(あかり)」など、「紅」の字を他の漢字と組み合わせた名前も人気があります。
紅葉を用いた名前まとめ
- 紅葉(もみじ・くれは・いろは・かえで)
- 彩葉(いろは)
- 色葉(いろは)
- 紅音(あかね)
- 咲紅(さく)
- 紅李(あかり)
秋の季節の花・植物の名前⑪梨(なし)
梨の特徴
梨は秋に収穫期を迎える代表的な果樹の1つです。4月頃に純白の花を咲かせます。秋に収穫期を迎える果樹は多いですが、女の子の名前に使うなら、梨がもっとも使いやすいでしょう。梨は「り」とも読みますが、この読みが他の漢字と合わせやすいです。また、果物の名前ということで、かわいいイメージも増します。
梨の花言葉
梨の花言葉は「愛情」「博愛」「優しい思い」です。これらの花言葉は、梨が秋に甘い果実をたくさん実らせることに由来しています。枝がしなるほど多くの果実をつける様子が、梨がここまで育ててくれたことに対して、お礼をしているように見えることから、「愛情」「博愛」といった花言葉がつけられました。
梨の花言葉まとめ
- 梨全般の花言葉:「愛情」「博愛」「優しい思い」
梨を用いた名前
梨の字を使った人名は、他の漢字を組み合わせたかわいいものが多いのが特徴です。「梨央(りお)」「梨果(りか・りんか)」「愛梨(あいり)」「花梨(かりん)」「梨奈(りな)」「梨沙(りさ)」と、二文字の名前が多いですが、「梨香子(りかこ)」「友梨香(ゆりか)」などの三文字の名前もあります。
梨を用いた名前まとめ
- 梨央(りお)
- 梨果(りか・りんか)
- 愛梨(あいり)
- 花梨(かりん)
- 梨奈(りな)
- 梨沙(りさ)
- 梨香子(りかこ)
- 友梨香(ゆりか)
秋の季節の花・植物の名前⑫穂(稲穂)
穂(稲穂)の特徴
稲穂とは日本人の主食である米のことです。穂先にたっぷりと実をつけた稲穂が茂る田は、まさに秋の豊穣を表す風景といえるでしょう。稲穂、正確にいえば「穂」の字は、人名によく使用される漢字でもあります。「実りの多い人生を送れるように」という願いを込めてつけられることが多いです。
穂(稲穂)の花言葉
稲穂の花言葉は「神聖」です。稲穂は重要な穀物として、昔から非常に大切にされてきました。その年の豊作を願って行う祭りや、無事に収穫できたことを喜び、感謝する祭りを行う風習が各地に残されています。このように昔から連綿と継がれてきた稲穂への思いから生まれた花言葉なのでしょう。
穂(稲穂)の花言葉まとめ
- 穂(稲穂)全般の花言葉:「神聖」
穂(稲穂)を用いた名前
「穂」の一字を使った名前は非常に多いです。「美穂(みほ)」「佳穂(かほ)」「志穂(しほ)」「穂乃花(ほのか)」「秋穂(あきほ)」「里穂(りほ)」「千穂(ちほ)」「瑞穂(みずほ)」など、どこか古風な響きを持つ名前が多いのも特徴でしょう。
穂を用いた名前
- 美穂(みほ)
- 佳穂(かほ)
- 志穂(しほ)
- 穂乃花(ほのか)
- 秋穂(あきほ)
- 里穂(りほ)
- 千穂(ちほ)
- 瑞穂(みずほ)
ボタニ子
冬は寂しいイメージ?そんなことありません!女の子の名前にピッタリの花や植物がいっぱいです。次ページから紹介します!
出典:BOTANICA