斑入り観葉植物の育て方
斑入り観葉植物の育て方は、基本的には通常の観葉植物と変わりません。ただし、美しい斑模様を維持するためのポイントがあります。斑入り観葉植物の育て方のポイントをしっかり押さえて、美しく健やかに育てましょう。
育て方のポイント①日光によく当てる
斑入り観葉植物は、基本種よりも葉緑素が少ないため、基本種よりも光合成力が弱いという弱点があります。このため光量が不足すると、光合成力を補おうと斑入りの部分に葉緑素が集まり、斑入り模様が薄れ消えてしまいます。室内栽培でも日当たりのよい場所を確保しましょう。置き場所は日当たりがよく、夏場はレースのカーテンで日差しを緩和できる窓辺がおすすめです。
斑入り観葉植物の栽培には日光が不可欠ですが、夏場の直射日光のような強過ぎる日差しを受けると葉焼けしてしまいます。
窓辺は日当たりがいいし、夏場はレースのカーテンで日差しをやわらげることができるから、観葉植物の置き場におすすめなんだよ。
育て方のポイント②こまめに観察する
美しい斑模様を維持するためには、毎日のこまめな観察が必要です。現在流通している斑入り観葉植物のほとんどは、斑模様が固定化された園芸品種ですが、先祖返りで緑色の葉が出てくることがあります。放置していると、どんどん緑一色の葉が増えて斑模様が消えてしまいます。斑模様を消さないために、緑色の葉が出たら早急に除去するしかありません。
先祖がえりを起こした葉の早期発見には、毎日のこまめな観察が欠かせません。
斑入り観葉植物に限らず、毎日の観察などの地道な作業の積み重ねが、植物を美しく健やかに育てる最大のポイントなんだよ。
人気の斑入り観葉植物6選
①斑入りポトス
ポトス マーブルクイーン
参考価格: 2,870円
「マーブルクイーン」は斑入りポトスのなかでも有名な品種です。名前は緑と白が織りなすマーブル模様の葉色に由来しています。斑入り部分が多いため、日当たりのよい場所の確保が重要な品種です。ポトスは丈夫で育てやすいことから人気が高く、初心者向きの観葉植物と評されています。ポトスは20種類以上の品種があって斑入り品種も多いため、好みや用途に応じて選べます。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
---|
種類が豊富な斑入りポトスは人気品種も多く、マーブルクイーン以外にも「ゴールデンポトス」「ポトス・エンジョイ」などがあります。
ポトスは近年、新品種が続々登場しているよ。2020年は日本で「グローバルグリーン」という斑入りポトスの新品種が誕生したんだ。
日本生まれの最新斑入りポトス
ポトス グローバルグリーン
参考価格: 1,639円
「グローバルグリーン」は斑入りポトスの最新品種です。2020年、愛知県の「浅岡園芸」で作出されました。グローバルグリーンは不規則に入るライムグリーンの斑模様を特徴とする斑入りポトスです。耐陰性がある丈夫なポトスですが、美しい斑模様をたもつために明るめの場所で管理しましょう。最新品種なので流通量が少なく、価格もやや高価です。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
---|
②斑入りモンステラ
ヒメモンステラ 斑入り
参考価格: 6,000円
斑入りモンステラは大きな切れ込みや穴があいた独特の葉の形状と、斑模様の明るくおしゃれな雰囲気で人気があります。斑入りモンステラの有名品種には、大きな葉が特徴の「モンステラ・デリシオサ・バリエガタ」、左右非対称の切れ込みが特徴の「モンステラ・アダンソニー・バリエガタ」の2つがあり、どちらも人気品種です。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
---|
③サンセベリア
サンスベリア ゴールデンハニー
参考価格: 658円
「ゴールデンハニー」は黄色い斑模様が特徴のサンセベリアの品種です。小ぶりな品種ですが葉が四方に伸びるため、小さい鉢に植えても見応えがあります。サンセベリアは乾燥に強い多肉質の葉のおかげで栽培しやすく、空気清浄効果を持つことから、初心者にもおすすめの観葉植物として人気です。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
---|
サンセベリアは「サンスベリア」とも呼ばれています。種類が豊富で、個性的な品種も多いんですよ。
黄色の斑模様が特徴的な「ローレンティー」、多めに入った白の斑模様が特徴の「ゼラニカ」も人気が高い品種だよ。
サンセベリアの代表品種
サンスベリア・ローレンティー 6号鉢
参考価格: 4,400円
「サンセベリア・ローレンティー」は、肉厚の葉の縁に入る黄色い斑模様を特徴とする品種です。葉の模様が虎の尻尾に似ていることから「トラノオ(虎の尾)」とも呼ばれています。サンセベリアのなかでも特に有名な品種です。「サンセベリア」というと、基本的にはこの品種を指します。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
---|
④オリヅルラン
オリヅルラン(外斑)
参考価格: 838円
オリヅルランは細長い葉と白またはクリーム色の斑模様を特徴とする植物です。繊細な見た目に反して寒さや乾燥に強く育てやすいことと、高い空気清浄効果から人気があります。品種としては、葉の縁に斑模様が入る「ソトオリヅルラン」と、葉の内側に斑模様が入る「ナカフオリヅルラン」が有名です。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
---|
⑤アイビー(ヘデラ)
ヘデラ ゴールデンチャイルド 6号吊鉢
参考価格: 3,278円
「ゴールデンチャイルド」はアイビーの斑入り品種です。カエデのようなかわいい葉と、名前の由来にもなった黄金色の斑模様が特徴で、寄せ植えにもよく利用されています。アイビーはヘデラとも呼ばれ、愛らしい葉姿と育てやすさ、種類の豊富さから非常に人気の高い観葉植物です。ハンギングバスケットにしても素晴らしく映えます。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
---|
アイビーの斑入り品種としては、白斑模様の代表的品種「グレイシャー」、「アイビーの女王」と呼ばれている「セシリア」などが有名です。
⑥オモト(万年青)
小斑入り有田オモト 万年青
参考価格: 2,200円
オモト(万年青)は、斑入り植物の研究に貢献した江戸時代の植物愛好家の水野忠暁が特に好んだ観葉植物です。日本原産種のため日本の気候風土でよく育つこと、個性的な品種が多いことから人気があります。斑入り品種も個性的です。白い筋状の斑模様の品種や、付け根部分の斑模様は黄色で、葉先へいくにしたがい緑色の斑模様になるという品種があります。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
---|
オモトは江戸時代から品種改良が進められ、品種の数は1000種を超えています。葉の形状も斑模様も個性的な品種がそろっているんですよ。
オモトの個性的な葉の形状や斑模様は「葉芸」と呼ばれているんだよ。高い品種改良技術と葉姿の美しさをたたえた呼称なんだ。
斑入り観葉植物を健やかに育てよう
斑入り観葉植物は明るい葉色とおしゃれな雰囲気で、部屋を美しく彩ってくれるグリーンインテリアです。種類も多いため、好みや栽培環境に応じて選べます。斑入り観葉植物を健やかに育て上げ、家庭を美しく彩る最高のグリーンインテリアに仕立てましょう。
- 1
- 2
出典:写真AC