水仙には毒がある?毒がありうる部位や食べてしまった場合の対処法

水仙には毒がある?毒がありうる部位や食べてしまった場合の対処法

水仙は、白や黄色、ピンク、オレンジなど種類が豊富な植物です。ガーデニングや自生しているものを含めて、身近な植物ですが、誤食による食中毒が報告されています。水仙のどこに毒があるのか、どのような植物が似ているのか知っておくと安心です。

記事の目次

  1. 1.水仙の概要
  2. 2.水仙には毒がある?
  3. 3.水仙を食べたときの症状
  4. 4.水仙を食べたときの対処法
  5. 5.水仙を扱うときの注意点
  6. 6.水仙に似ている植物
  7. 7.水仙の種類
  8. 8.可憐な水仙を愛でよう

水仙を食べたときの対処法

Photo byBru-nO

水仙を食べてしまったときの対処法は、すぐに病院へ行くことです。食べた量や部位、食べた人の年齢、体重などにより症状の重さが違いますが、死亡例もある植物なので、必ず病院へ行ってください。病院に行くときは、食べた水仙の残骸を持っていきましょう。有毒植物による食中毒を診察した医療機関は、どんなものであったのか、保健所に届け出なくてはいけないためです。

水仙を扱うときの注意点

Photo by russellstreet

水仙に含まれるシュウ酸カルシウムは、接触性皮膚炎になる可能性があります。かゆみやかぶれが出たり、腫れや水膨れになったり、発疹がでるのが症状です。水仙を庭に植えて楽しむ場合は、世話をするときに、ゴム製の手袋をすると安心でしょう。水仙の葉や花に触るだけでは症状はでませんが、球根や葉、根の液に触るとかぶれることがあります。

ボタニ子

ボタニ子

水仙を切ったり、球根を分けたりするとき汁が飛ぶかもしれないわ。マスクやメガネをつけていると安心ね。

水仙に似ている植物

①ニラ

Photo byhabunman

ニラはヒガンバナ科ネギ属の多年草で、中国が原産です。葉は濃い緑色で、幅は約3mm~10mm、長さは30cm~40cmです。葉の根元はうっすらと赤く、掘り返すとい小さな鱗茎(りんけい)があり、そこからいくつかの葉が伸びています。8月頃になると、中央から50cmほどの花茎が伸び、小さな花の塊が半球状に咲きます。

ボタニ子

ボタニ子

同じネギの仲間でも、アサツキの葉は丸くて真ん中が空洞で、ストローみたいなのよ。ニラの葉は平たいわね。

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②ノビル

Photo by Ryusuke Seto

ノビルは、野の「蒜(ひる)」が名前の由来です。人が耕したり、手を加えたりした土地にいつの間にか自生する特徴があります。ノビルもヒガンバナ科ネギ属の多年草です。葉と球根の両方が食べられます。葉は平らで20cm~30cm伸び、球根は真っ白で下にヒゲがあり、1.5cm~2cmくらいの球体です。

ボタニ子

ボタニ子

「蒜(ひる)」ってみたことある字でしょ?「大蒜(にんにく)」に使われてるのよ。

ボタ爺

ボタ爺

だから、ノビルの葉や球根は、ラッキョやニンニク、ネギのような匂いがするんだの。

③行者ニンニク

画像:写真AC

行者ニンニクは、奈良県~北海道にかけて分布する、ヒガンバナ科の山菜です。行者ニンニクは育つのが遅く、天然もので食べられる大きさになるのに5年~7年かかりますが、近年は人工栽培もすすんでいます。葉の幅は3cm~10cmで、草丈は20cm~30cmです。葉の下部は赤く、鱗茎(りんけい)は白いですが、球体にはなっていません。

ボタニ子

ボタニ子

どの植物も科属が同じだから、形状が似ているのかしらね。見分け方は何といっても匂いね。

ボタ爺

ボタ爺

水仙の葉は匂いがしないのだ。ニラのようなニンニクのような匂いがしなければ、水仙の可能性があるから食べてはいかんぞ。

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水仙の種類

ラッパスイセン

ラッパスイセンは、黄色や白の花を咲かせる水仙です。春になると3cm~5cmの花が咲きます。花は3枚の花弁と3枚のガクからなっていて、中央にある円柱形のものは副花冠(ふくかかん)です。縁がフリルのようになった副花冠の中には、6本のおしべと1本のめしべがはいっています。花弁が白く、副花冠が黄色やオレンジの花もあります。1本の茎に花は1輪です。

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クチベニズイセン

クチベニズイセンは、副花冠が小さく皿のようにひろがっており、縁が赤く口紅を塗った唇に見えることから、この名前になりました。別名をポエティカスといい、最初の園芸栽培種です。古くヨーロッパでは、このクチベニズイセンこそが本当の水仙だといわれています。花は1本の茎に、1輪~2輪咲きます。白い花びらとガクに、赤い副花冠が映える水仙です。

可憐な水仙を愛でよう

出典:写真AC

水仙は寒い季節に、白や黄色、ピンクやオレンジなどの色を添えてくれる花です。球根を庭や鉢植にしておけば、数年はそのままでも同じ場所で花を毎年咲かせます。初心者でも気軽に育てられます。切り花としても人気があり、花持ちもよいです。精油や香水にしなくても、優しい甘い香りはリラックスさせてくれます。種類も多いのでいろいろな水仙を楽しみましょう。

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ほおずき
ライター

ほおずき

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。観葉植物歴は30年以上です。食べ終わった種を埋めておいたら巨大化したアボカドやミカンなどを含めガジュマルやコウモリラン、トックリランやクワズイモなど、現在20鉢の観葉植物と暮らしています。挿し木で増やしたウツボカズラが新しいつぼをつけ始めました。

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