吊るす観葉植物のおすすめ種類【①~④】
ハンギンググリーンには、茎やツルが垂れ下がる植物だけでなく、子株が垂れ下がるものや栽培に土を必要としないものなども適しています。種類によって栽培に適した環境が異なるため、飾る植物に合った場所を選んで吊るしましょう。
種類①エアプランツ
土に植える必要のない吊るしやすい植物
エアプランツはハンギングにぴったりの植物です。土に植える必要がないので、鉢や土の重さを気にせず、さまざまな場所に吊り下げられます。品種によって形や特性などが違うため、インテリアや栽培環境に合ったものを選びましょう。葉が下に垂れるタイプならウスネオイデスなどが人気ですよ。霧吹きで水を与えながら育ててください。上手に育てれば花も楽しめます。
麻紐やテラリウムなどで簡単に飾れる
エアプランツは土なしでも育つため、ほかの植物とは違った飾り方ができます。麻紐などで直接吊るしたり、ヒンメリやテラリウムなどに入れたりして手軽に飾ってみてください。暖かく風通しのよい場所に吊るすとよく育ちます。なお、DIYでおしゃれなエアプランツホルダーを作るのもおすすめです。
ボタ爺
水分を好み半日陰で育つ緑葉種(緑色の葉を持つ種類)なら手入れ次第でトイレや浴室にも飾れるぞい。
ボタニ子
エアプランツホルダーは、ワイヤーを曲げるだけで簡単にDIYできるよ。
種類②ポトス
育てやすく空気清浄効果も期待できる植物
ポトスは成長が早く育てやすい人気の観葉植物です。室内に飾ると空気清浄効果もあるといわれています。ポトスのツルは、ハンギングなどで下に垂らすだけでなく支柱に這わせて上にも伸ばせます。寒さや乾燥に弱く葉焼けしやすいため、レースのカーテン越しに日光の当たる暖かいところで育てましょう。空調の風や直射日光が当たる場所は避けてください。
水挿しにして飾るのもおすすめ
ポトスの水挿しでも育てられる長所を生かし、水を入れたガラス瓶などに入れて吊り下げるのもアイデアの一つです。土を使わないので虫がわきにくく、室内でも安心して飾れますよ。また、成長の早いポトスは、天井に近い高い位置から吊るして茎を下に垂らすとおしゃれです。風水ではリビングや浴室などに飾るとよいといわれています。
ボタニ子
水挿しにするときには、インテリア性の高い吊り下げ式の花瓶を使うのもおすすめだよ。
種類③オリヅルラン
折り鶴に似た子株をつける観葉植物
オリヅルランはランナーから垂れる子株が「折り鶴」のように見えることから、この名前で呼ばれています。「祝賀」「子孫繁栄」などの花言葉を持つ縁起のよい観葉植物です。白とグリーンの細長い葉を持ち、春~秋には白い小花を咲かせます。室内だけでなく屋外でも育つほど丈夫で、初心者にもぴったりですよ。ポトス同様、空気清浄効果があるといわれています。
吊るすと子株が垂れる姿を楽しめる
オリヅルランは棚やチェストなどに置いてもよいですが、ハンギングバスケットで吊り下げると子株がランナーから垂れ下がる姿を楽しめます。水耕栽培もできるため、水やバブルジェリーなどを入れたグラスに飾ってもおしゃれです。室内の光でも十分に育ち、明るいリビングだけでなくトイレや洗面所、浴室などにも飾れます。
種類④ハートカズラ
かわいらしいハート型の葉を持つツル性植物
ハートカズラは室内でも育てやすいツル性の多肉植物です。ハート型のかわいらしい葉を持ち、6~8月ごろにはユニークな形の赤紫色の花を咲かせます。インテリアグリーンとして特に女性からの人気が高く、恋愛運アップなどの風水効果も期待できるといわれています。別名は「ラブチェーン」です。
日当たりのよい窓辺に吊るすのがおすすめ
ハートカズラは日なたの環境を好むため、明るい窓辺で育てましょう。カーテンレールに吊り下げるなど垂れるツルをいかして飾るのがおすすめです。直射日光にも強く、冬以外は屋外やベランダでも栽培できます。暑さにも強いですが過湿は苦手なため、風通しのよい環境で育ててください。
ボタニ子
グリーンの葉を持つ種類だけでなく、ピンク色の葉を持つ「レディハート」という品種もあるよ。
吊るす観葉植物のおすすめ種類【⑤~⑧】
種類⑤シュガーバイン
5枚葉と甘い香りが特徴のツル性植物
シュガーバインは、5つに分かれた葉とやわらかくしなやかなツルを持ちます。名前の「シュガー」は砂糖、「バイン」はツルを意味し、葉からは砂糖のような甘い香りがします。水挿しやハイドロカルチャーでも栽培でき、耐寒性が強く0℃くらいまでは耐えられるのも魅力です。葉焼けしないよう明るい日陰で育てましょう。
風水的には白い鉢に植えるとよい
シュガーバインの持つ風水効果も、インテリアグリーンとして人気の理由のひとつです。風水でシュガーバインは健康運アップなどに効果があるとされ、白い容器に入れるとさらに効果がアップするとされています。白いハンギングバスケットで垂れるツルをいかして飾ってみましょう。寄植えやトピアリー仕立てにも向きます。
ボタニ子
花言葉は「すこやか」だよ。風水効果からつけられたのかな。
種類⑥グリーンネックレス
ぷっくりとした粒が特徴の多肉植物
グリーンネックレスは、ぷっくりと膨らんだグリーンの粒がネックレスのように垂れる多肉植物です。秋から冬にかけて、ほのかに香る白い花を咲かせます。インテリアグリーンとしての人気が高いですが、寒さに強く0℃くらいまで耐えられるため屋外でも栽培できます。過湿が苦手なことから、水はけのよい土に植えましょう。
ネックレスのように茎を垂らすとおしゃれ
グリーンネックレスは、ネックレスのような見た目をいかして、天井や壁に吊り下げるとおしゃれです。レースのカーテン越しなど明るい日陰に飾りましょう。吊るすときにはハンギングバスケットやウォールプランターなどを使うのがおすすめです。ほかの多肉植物や花などと一緒に植えてもかわいらしく仕上がります。
種類⑦アイビー
生命力が強く初心者でも育てやすい観葉植物
アイビーは、生育の早いツル性植物です。暑さや寒さに強く屋外でも冬越しでき、肥料を与えなくても育つほど丈夫で栽培初心者でも育てやすいですよ。室内の日陰でもよく育ちますが、蒸れには弱いため風通しのよい環境で育ててください。室内栽培では、定期的に葉水を与えてハダニによる被害を防ぎましょう。
かごやインテリア雑貨とも相性がよい
アイビーはかごや雑貨とも相性がよく、籘かごに入れて吊るしたり、インテリア雑貨と一緒に飾ったりするとおしゃれです。水耕栽培ができて耐陰性もあるため、トイレや浴室にも飾れます。風水では、トイレや浴室以外に「気の入り口」と呼ばれる玄関に置くのもよいとされています。
種類⑧ワイヤープランツ
針金のような茎と小さな葉を持つ観葉植物
ワイヤープランツは、生育旺盛で増やしやすい植物です。細いワイヤーのような茎を持ち、たくさんの小さな丸い葉がついています。屋外でグランドカバーなどに使われることもありますが、耐陰性があるためインテリアグリーンとしても人気です。室内栽培では水切れや根詰まりに注意し、乾燥や害虫予防に定期的に葉水を与えてください。
苔玉やリースに仕立てて飾るのもおすすめ
ワイヤープランツはそのままハンギングで飾ってもよいですが、ひと手間加えて苔玉に仕立ててから吊るすとおしゃれです。葉焼けしないよう、リビングの窓辺などレースのカーテン越しに日光の当たるところに飾りましょう。また、ワイヤープランツはどんどん増えるため定期的に剪定してください。切った枝はリース作りなどに使えますよ。
ボタ爺
ワイヤープランツを屋外で地植えにすると増えすぎることもあるけれど、室内で鉢植えにすれば安心じゃな。
吊るす観葉植物で部屋をおしゃれに
観葉植物は置くだけでなく吊るしても飾れます。ただし使うアイテムの耐荷重を確認してから使いましょう。ハンギングで使うアイテムのなかには、簡単にDIYできるものもあるため制作にチャレンジもおすすめです。また、今回紹介したおすすめ種類の多くが生育旺盛で増やしやすい植物です。剪定したり水挿しで増やしたりしながら、ぜひおしゃれに飾ってみてください。
ボタニ子
高低差をつけて吊り下げると、さらにおしゃれに見えるよ。
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出典:写真AC