効果効能が高いハーブの種類5選
効果効能が高いハーブ①セージ
学名 | Salvia officinalis |
科名 | シソ科 |
属名 | サルビア属(アキギリ属) |
原産地 | 地中海沿岸 |
花色 | 白、赤、紫、青、金、銀、黒、複色 |
開花時期 | 5月~7月 |
このハーブは何が特徴?
セージは地中海原産のハーブで、樟脳のようなすっきりした香りが特徴です。サルビアの仲間で、名前の由来もラテン語の「salvia(サルビア)」がなまったものといわれています。セージは殺菌、消化促進、記憶力改善など多くの効能があることが古くから知られていました。「セージは人間を長生きさせることができる」と記した中世後期の書物が存在するほどです。
セージの和名は「薬用サルビア」というんだよ。セージの効能の高さと、サルビアの仲間であることから名づけられたんだ。
効果効能が高いハーブ②シソ
学名 | Perilla frutescens var.crispa |
科名 | シソ科 |
属名 | シソ属 |
原産地 | ヒマラヤ、ビルマ、中国 |
花色 | 紫、白、ピンク |
開花時期 | 9月~10月 |
このハーブは何が特徴?
シソ(紫蘇)は中国やヒマラヤなどに自生する植物です。食用として、葉っぱが緑色の青ジソと、葉っぱが紫色の赤ジソの2種類が知られています。日本へは縄文時代に伝来し、奈良時代には薬草として栽培されていました。室町時代には野菜として食べられています。シソの名前の由来は、中国の後漢時代に食中毒で倒れた患者が、シソの葉っぱを煎じて飲んだら見事に治ったという逸話からです。
「紫色の葉っぱが、患者を蘇らせた」ことから「紫蘇(シソ)」と名づけられました。
シソの名前の由来になった逸話は、シソの効能の高さが昔から信じられていたことも表しているんだよ。
効果効能が高いハーブ③ドクダミ
学名 | Houttuynia cordata |
科名 | ドクダミ科 |
属名 | ドクダミ属 |
原産地 | 東アジア、東南アジア |
花色 | 白 |
開花時期 | 5月中旬~6月 |
このハーブは何が特徴?
ドクダミは日本を含めた東アジアに分布している植物です。非常に繁殖力が強いため、日本各地で見られます。名前に「ドク(毒)」が入っていますが有毒成分はありません。古い昔から効能の高さが知られており、民間薬として扱われていました。一方で独特のにおいを持つことや、放っておくとどんどん増殖していくことから、厄介な雑草として扱われることも多いです。
ドクダミには利尿作用があるカリウム、毛細血管を強くする働きがあるフラボノイド類など、有効成分がたくさん含まれているんですよ。
ドクダミには便通をよくするマグネシウムも含まれているから、便秘改善や解毒効果も期待できるんだ。
効果効能が高いハーブ④ローズマリー
学名 | Salvia rosmarinus |
科名 | シソ科 |
属名 | マンネンロウ属(ロスマリヌス属) |
原産地 | 地中海沿岸地方 |
花色 | 青、白、ピンク、薄紫 |
開花時期 | 10月~5月 |
このハーブは何が特徴?
ローズマリーは爽やかで刺激のある香りが特徴のハーブです。ローズマリーの葉っぱは、生でもドライでも使えるうえに美容・健康効果と汎用性が高いため、古くから料理の香りづけ、芳香剤、虫除け、薬、化粧品と、さまざまな用途に利用されています。効能だけでなく魔除けになる神秘的な力もあると信じられており、花嫁の冠にローズマリーを編み込むなど、お守りとして使う習慣もありました。
ローズマリーは栽培が簡単で、食用にも薬用にもなることから、園芸初心者にもおすすめのハーブとされています。一株あると便利ですよ。
ローズマリーのすっきりした香りは、肉や魚の臭み消しに有効だよ。上手に活用して、料理をおいしく食べようね。
効果効能が高いハーブ⑤ジャーマンカモミール
学名 | Matricaria chamomilla |
科名 | キク科 |
属名 | シカギク属(マトリカリア属) |
原産地 | ヨーロッパ、中央アジア、中国東部モンゴル、朝鮮半島 |
花色 | 白 |
開花時期 | 3月~6月 |
このハーブは何が特徴?
ジャーマンカモミールはカモミールというハーブの一種で、特にポピュラーな品種です。愛らしい花姿と、リンゴに似た甘い香りで人気があります。カモミールには多くの種類がありますが、基本的にはジャーマンカモミールを指します。カモミールの和名は「カミツレ(加密列)」といいますが、語源はオランダ語の名前「カミッレ」です。
ジャーマンカモミールは葉っぱではなく、花の部分に香りがある植物です。乾燥させた花をハーブティーとして用いるのが一般的です。
ジャーマンカモミールは抗炎症、保湿などの効能があるから、口内炎や肌荒れを予防する効果が期待されてるんだよ。
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昔のヨーロッパやペルシャ、中国には「長生きしたければ、庭にセージを植えるとよい」ということわざがありました。