スパイスになるハーブの種類5選
スパイスになるハーブ①オレガノ
学名 | Origanum vulgare |
科名 | シソ科 |
属名 | ハナハッカ属(オレガノ属) |
原産地 | ヨーロッパ~中央アジア |
花色 | 白、ピンク |
開花時期 | 7月~8月頃 |
このハーブは何が特徴?
オレガノは清涼感ある強い香りが特徴の香草です。トマトやチーズとの相性がよいため、イタリア料理でよく利用されています。肉や魚の臭みを消す効果もあることから、肉料理や魚料理に使われることも多いです。古くから薬用ハーブとしても用いられており、古代ギリシャ・ローマ時代には風邪や頭痛の薬として扱われていました。
オレガノには整腸作用や消化促進作用もあるから、効能面でも料理用ハーブにぴったりなんだよ。
スパイスになるハーブ②タイム
学名 | Thymus |
科名 | シソ科 |
属名 | イブキジャコウソウ属 |
原産地 | ヨーロッパ、北アフリカ、アジア |
花色 | 赤、白、ピンク、淡紫 |
開花時期 | 4月~6月 |
このハーブは何が特徴?
タイムは古くから西洋で愛されてきたハーブです。非常に種類が多いことでも有名で、木立性とほふく性の2種類に大別されます。品種によって香りが異なりますが、特に利用されているのは木立性のコモンタイムです。コモンタイムは気品があるすがすがしい香りが特徴で、さまざまな料理に使えます。花姿が美しく病害虫に強くて育てやすいので、ガーデニング植物としてもおすすめです。
タイムは暑さや寒さ、病害虫にも強い植物です。初心者でも安心して育てられますよ。
特にコモンタイムはおすすめの品種なんだよ。主菜からデザートまで幅広く使えて、おいしく食べられるんだ。
スパイスになるハーブ③フェンネル
学名 | Foeniculum vulgare |
科名 | セリ科 |
属名 | ウイキョウ属 |
原産地 | 地中海沿岸 |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 5月~7月頃 |
このハーブは何が特徴?
フェンネルは地中海沿岸を原産とするハーブで、甘みのあるスパイシーな香りと風味が特徴です。フェンネルは英語の名前で、和名を「ウイキョウ(茴香)」といいます。ウイキョウはもともとは中国語の名前で、中国から日本へ伝来した史実から和名としても使用されるようになりました。昔から健胃、整腸、痰切の効能があることが知られ、古代エジプト時代に栽培されていた記録が残っています。
フェンネルの葉っぱは、肉や魚の臭み消しによく利用されています。特に魚との相性がよいため、「魚のハーブ」とも呼ばれているんですよ。
フェンネルは食欲増進効果が期待されているんだ。効能効果の面でも、料理をおいしく食べるために重要なハーブなんだよ。
スパイスになるハーブ④ディル
学名 | Anethum graveolens |
科名 | セリ科 |
属名 | イノンド属(カワラボウフウ属) |
原産地 | 西南~中央アジア |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 5月~7月 |
このハーブは何が特徴?
ディルはヨーロッパで古くから薬草、香草として利用されてきたハーブです。名前の由来は古代スカンジナビア語で「鎮める」という意味がある言葉「dilla」からきています。見た目や香りはフェンネルと似ていますが、フェンネルは多年草、ディルは一年草という違いがあります。健胃、整腸の効能があり、胃もたれや食欲減退の改善に効果があるとされています。
ディルは魚との相性がよいハーブです。食欲増進効果も期待されるため、魚料理をおいしく食べるのに役立ちますよ。
ディルは種も料理に利用できるんだ。パンの風味づけやピクルスによく使われているよ。積極的に利用して、料理をおいしく食べようね。
スパイスになるハーブ⑤パクチー
学名 | Coriandrum sativum |
科名 | セリ科 |
属名 | コエンドロ属 |
原産地 | 地中海沿岸 |
花色 | 白、淡ピンク |
開花時期 | 5月~7月 |
このハーブは何が特徴?
パクチーは「コリアンダー」「香菜(シャンツァイ)」とも呼ばれています。ハーブとしての歴史は古く、古代エジプト、ギリシャ、ローマで料理や医療に用いられていました。パクチーはすべての部分が食べられますが、おもに食べられるのは葉っぱと種です。葉っぱは薬味として用いられていますが、個性の強い香りのため好き嫌いがわかれています。
パクチーは独特の香りを活かして、葉っぱや茎を葉物野菜や薬味として食べるのが一般的です。珍しいことに根も食べられます。
珍しいハーブの種類2選
珍しい種類①アーティチョーク
学名 | Cynara scolymus |
科名 | キク科 |
属名 | チョウセンアザミ属 |
原産地 | 地中海沿岸 |
花色 | 紫 |
開花時期 | 6月~7月 |
このハーブは何が特徴?
アーティチョークは地中海沿岸を原産とする野菜です。欧米ではポピュラーな野菜ですが、日本ではあまり流通しておらず、珍しい食材と見なされています。若いつぼみの部分を食べ、葉っぱや根の部分を薬用にするのが一般的です。食物繊維やミネラル分を豊富に含むため、便秘や高血圧、骨粗しょう症の改善に効果が期待されています。
アーティチョークは日本では珍しい食材とされていますが、個性的で珍しい花姿が注目され、切り花として流通し始めています。
アーティチョークは日本の気候風土では育ちにくいんだ。だから野菜として流通しなかったんだね。
珍しい種類②ティーツリー
学名 | Melaleuca alternifolia |
科名 | フトモモ科 |
属名 | メラレウカ属 |
原産地 | オーストラリア東海岸、ニュージーランド、インドネシア |
花色 | 白、ピンク、紫 |
開花時期 | 4月~6月 |
このハーブは何が特徴?
ティーツリーはオーストラリアをおもな原産地とする常緑性低木で、細長い葉っぱとすがすがしい香りが特徴です。葉っぱに殺菌、抗菌、消臭に高い効果を持つ成分が含まれています。ティーツリーの効能の高さは古くから知られており、オーストラリアの先住民アボリジニは万能薬として利用していました。現代でも精油、石けん、シャンプーと、幅広く利用されています。
ティーツリーは産地や栽培環境によって、木の特性や成分の含有量が変化するという珍しい特徴があります。
ティーツリーは観葉植物としても流通しているんだ。葉色が美しい品種や珍しい形の花を咲かせる品種もあって、日本でも人気があるんだよ。
ハーブを上手に活用しよう!
ハーブは人間と関わった歴史も古く、種類も多い植物です。美しい花を咲かせる品種も、優れた効能を持つ品種も、まだまだたくさん存在します。日本ではあまり流通していない、珍しい品種も多いです。いろいろなハーブを知って、生活のランクアップに役立ててくださいね。
オレガノの清涼感あふれる香りには、脂っぽさを中和する効果もあります。だから脂っこい料理もおいしく食べられるんですよ。