耐寒性の強い植物<多年草>12選
①ブルネラ
ブルネラは、ワスレナグサによく似た花を咲かせるヨーロッパ原産の多年草です。カラーリーフとしても大変人気があり、なかでもシルバーホワイトにグリーンの葉脈が走るブルネラ・ジャックフロストの葉の美しさは格別といえます。
分類 | ムラサキ科ブルンネラ属:多年草 |
別名 | ブルンネラ |
原産地 | 東ヨーロッパ、西シベリア |
花期:花色 | 4~6月:白、青 |
特徴、用途 | シェードガーデン、カラーリーフ |
②アルケミラモリス
イングリッシュガーデンの定番植物のアルケミラモリスは、暑さを苦手とするので残念ながら暖地での栽培には不向きです。原産地の環境に近い北海道や東北地方といった寒冷地でこそ、その魅力を充分に発揮してくれることでしょう。
分類 | バラ科ハゴロモグサ属:多年草 |
別名 | レディースマントル |
原産地 | ヨーロッパ東部 |
花期:花色 | 5~7月:黄 |
特徴、用途 | イングリッシュガーデン、ドライフラワー |
③ゲラ二ウム
イングリッシュガーデンには欠かせないゲラ二ウムは、世界中に400種以上もあるとてもバリエーションに富んだ多年草です。寒冷地での栽培は高温多湿になりにくいため、比較的管理が簡単というメリットがあります。ボーダーガーデンにもおすすめです。
分類 | フウロソウ科フウロソウ族:多年草 |
別名 | フウロソウ |
原産地 | ヨーロッパ、ヒマラヤ~中国南西部 |
花期:花色 | 4~6月:白、ピンク、紫、青 |
特徴、用途 | イングリッシュガーデン、グランドカバー |
④アストランティア
繊細で幻想的な花が魅力のアストランティアは暑さに弱い植物です。関東以西での栽培は難しいとされており、とくに夜間の気温が高いと株が弱り、枯れる原因となります。冷涼な寒冷地でこそ、本来あるべき姿を発揮できるといえるでしょう。
分類 | セリ科アストランティア属:多年草 |
別名 | ー |
原産地 | ヨーロッパ |
花期:花色 | 5月中旬~7月中旬:白、ピンク、赤 |
特徴、用途 | ナチュラルガーデン、アレンジメント |
⑤クリンソウ
日本原産の山野草であるクリンソウは、花のつきかたが仏塔の装飾に似ていることから名づけられました。北海道~本州に分布していますが、いずれも森の中や渓流地といった涼しい場所になります。耐寒性は強く、群生させると見ごたえのある植物です。
分類 | サクラソウ科サクラソウ属:多年草 |
別名 | プリムラ・ジャポニカ |
原産地 | 日本 |
花期:花色 | 4~6月:赤~赤紫、ピンク |
特徴、用途 | 山野草、ナチュラルガーデン |
⑥ホタルカズラ
一般的な園芸店にも流通しているミヤマホタルカズラですが、残念ながら、夏場の高温多湿で枯れてしまうことの多い植物です。和名の「ミヤマ」は「深山」という漢字が当てられており、文字どおり原産地のヨーロッパでは標高の高い冷涼な山地に自生しています。
分類 | ムラサキ科ミヤマホタルカズラ属:多年草 |
別名 | リソドラ・デュッフーサ |
原産地 | ヨーロッパ南西部 |
花期:花色 | 白、紫、青:4~5月 |
特徴、用途 | 山野草、常緑性 |
⑦オダマキ
オダマキの品種は、おもに西洋オダマキとミヤマオダマキに分類されています。どちらも夏の暑さでいきなり枯れることはありませんが、高温多湿を苦手とするため年々株数が減少していきます。3年をめどに新たな株を更新していくとよいでしょう。
分類 | キンポウゲ科オダマキ属:多年草 |
別名 | アキレギア、アクイレギア |
原産地 | 北米大陸、ユーラシア |
花期:花色 | 5~6月:白、桃、赤、橙、黄、紫、青、黒、複色 |
特徴、用途 | 耐陰性がある、初心者向き |
⑧シバザクラ
日本中どこででも見かけられるシバザクラですが、部分的に枯れていたり花つきが悪い場合があります。庭一面に美しく咲かせるには高温多湿にならない環境を整えることが大切です。傾斜地や畝を作って日当たりと風通しを確保しつつ、水はけのよい土を用意しましょう。
分類 | ハナシノブ科フロックス属:多年草 |
別名 | モスフロックス |
原産地 | 北アメリカ |
花期:花色 | 4月上旬~5月下旬:白、ピンク、紫、青、複色 |
特徴、用途 | グランドカバー、常緑性 |
⑨カンパニュラ
釣鐘型の花が愛らしいカンパニュラは、這性タイプから1mを超える高性タイプと種類も豊富です。暑さに弱いため、本州以南では一年草扱いになりますが、冷涼な寒冷地で栽培する場合は、夏越しに挑戦してみるのもよいですね。
分類 | キキョウ科カンパニュラ属:多年草 |
別名 | 風鈴草、ツリガネソウ |
原産地 | ヨーロッパ |
花期:花色 | 4~6月:白、ピンク、紫、青 |
特徴、用途 | 園芸品種が多い、切り花 |
⑩マロウ
コモンマロウやゼニアオイといったマロウの仲間たちは、どれも草丈1mを超える大株になります。暑さには耐えられるのですが、湿度に弱いため、環境があわないと1年で枯れることがあります。花弁は色の変わるハーブティーとして有名です。
分類 | アオイ科ゼニアオイ属:多年草 |
別名 | マルバ・シルベストリス |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ |
花期:花色 | 5~6月:ピンク、紫、青 |
特徴、用途 | ハーブティー |
⑪エリンジウム
クールな印象のエリンジウムは、シルバーのカラーリーフとしても人気の高い植物です。太いゴボウ根が年々成長するので、しっかり夏越しさせて大株に育てたいですね。午後は半日陰となる場所で乾燥気味に管理するとよいでしょう。
分類 | セリ可ヒゴタイサイコ属:多年草 |
別名 | ヒゴタイサイコ |
原産地 | ヨーロッパ、南北アメリカ |
花期:花色 | 6~8月 |
特徴、用途 | 開花期間が長い、切り花、カラーリーフ |
⑫クレマチス
つる植物の女王ともいわれるクレマチスは、八重咲の大輪からベル型の小さな花までさまざまな品種があります。日当たりが大好きで株元は冷涼を好むというわがままな女王ぶりですが、美しい花を咲かせるためには環境の管理が大切です。
分類 | キンポウゲ科センニンソウ属:多年草 |
別名 | テッセン |
原産地 | 北半球各地 |
花期:花色 | 品種による:白、ピンク、紫、青、茶、複色 |
特徴、用途 | つる性植物、開花期間が長い、初心者向き |
ボタニ子
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出典:写真AC